
「祁門紅茶」海風號 50g、3000円
この冬は、やたらと中国紅茶を飲んでた。上の写真の海風號の祁門を中心に、愛里さんの祁門、海風號の正山小種と宜興紅茶と四川紅茶、バンブー茶館のテン紅、しゃおしゃんの千年古茶紅茶あたりを、ヘビーローテーションで延々飲んでいた。正月にだらだら紅茶茶会をやったせいもあるかも。また、秋から冬にかけて、上記の本当に美味い紅茶を次々に入手したからというのもある。
中国紅茶は、ダージリンのような繊細さは無いと思う。というか、他の中国茶と比べても、適当に淹れても美味しいし、食事と一緒でも洋菓子、和菓子と一緒でも、きちんと味わいながら飲むことが出来る。陶器の茶壺で淹れても、磁器の茶壺で淹れても、蓋碗でも、マグカップでも、それぞれに美味しいのも有り難い。この冬は、大きめの茶壺でラフに淹れるのが主流だった。
まあ、ラフと言っても冬だけに、熱っついのが飲みたかったので、茶器はしっかり温める。後は、熱湯でガガガガと淹れて、マグカップに注いで飲む。残りは保温機能がある水筒に入れておくのが、この冬のトレンド(中野坂上界隈限定)。さらに残ったら冷やす。冬でも冷茶を飲む。舐めてもらっては困る。
繊細ではないけど、一々奥があるのが中国紅茶の面白さだと思う。何か、他のお茶に比べて、とても「作られた」感が強く、味とか香りに意味を見いだしやすいような気がするのだ。正山正種なんて、タバコとか葉巻のお供のためにわざわざ開発されたとしか思えない。テン紅は、雲南の茶葉の甘さをどこまで引き出せるかの実験みたいだし。ただ、そんな中では祁門は、比較的ノーマルというか、オリエンタルなムード程度の軽い意味付けで、普通に美味しいお茶を作ろうとしてるような気がするのだった。

鎌倉 歐林洞のパウンドケーキ 各1300円
何か、とても紅茶らしい紅茶だと、海風號の祁門を飲むと思う。鎌倉の歐林洞という洋菓子屋のパウンドケーキと一緒に、海風號の祁門を飲んでいて、そのマッチングの異様なほどの良さに、ちょっと驚いたというか、まあ美味いパウンドケーキではあったのだけど、しかも、俺が好きなオレンジ味と苺味(ミルク付き)だったというのもあるのだけれど、それにしても、両方で味が引き立って、やけに美味かったのだった。
それこそ、これ食べるなら、これ飲む、みたいな感じで。つまり、祁門はバターとフルーツに合うわけで、この二つに合うお茶って、実は中々なくて、ほんと大したお茶だなと。まあ、ミルクティーにして美味いということは、乳製品との相性はいいんだろうな。で、渋味が少ないから果物との相性も良いということか。
この間、取材に行った小泉武夫先生によると、紅茶は全発酵させた後も、特には発酵を止めないために、製品化された後も発酵を続けるそうだ。そのせいかどうかは知らないが、紅茶ならではの喉の奥に感じるコク(これを韵とは誰も言わないようだけど)は、50gとかを飲み切る時には、より強く感じる。それがまた美味い。で、普通の紅茶だと飲んでられないけど、美味い祁門だと、出涸らしがまた美味いのだ。
そういえば、最近、紅茶に限らず、中国茶の場合、出涸らしが大好きなのだ。これは何なんだろう。
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