
Photo by MEGMU@MAME-EN
Formosa Tea Connectionの今年の茶譜を見た時、去年に比べて種類が減っていて、かなり厳選した感じがあった。似たようなお茶が減って、どれもが「飲んでみたいな」と思わせる個性がありそうなラインアップ。これは考えたなあと思った。カッコ良い茶譜だと。
で、例によってサロンに予約を入れて出かけていく。引っ越すと聞いていたのだけど、それは来年以降だそうで、渋谷のいつものマンションへ。行くたびに増えている家具が面白い。今回の、背もたれが可動する長いベンチは良いなあ。
俺の方の都合で、居られるのは3時間30分くらいなので、お茶もそれほど色々は飲めない。まあ、近い内に最低もう一回は行くつもりなので、今日は今日飲みたいお茶だけをいただくことにする。
まずは、高山茶系。基本的に、それほど高山茶は飲まない方だと思うのだけど、ここのお茶は別。梨山にせよ、武陵、大禹嶺にせよ、ここのはいつも、本当に美味しく飲めるのだ。
最初にリクエストしたのは「石棹烏龍茶」。発酵度は60〜70%で、焙煎無しの生茶仕上げというもの。そんなの飲んだこと無かったんで茶譜を見た時から気になっていたのだ。で、飲んだら、美味かった。生で高発酵ということから予想していたモノと大きく違うことはなかったけど、それでも実際に飲むと、口の中に広がる生茶らしい爽やかさと、喉の奥を潤すように流れる発酵風味という二重攻撃は、中々の味わい。
続いて、「瑞里烏龍茶」「樟樹湖烏龍茶」と飲ませてもらう。石棹→瑞里→樟樹湖と、徐々に発酵度が下がり、焙煎が強くなる(といっても軽焙火だが)並び順。どれも、高山茶らしい美味しさはシッカリしてるのに、高山茶にありがちの、強過ぎる生っぽい香りは少なく、美味しそうなお茶の甘い香りがするのみ。そういうお茶だから、俺も美味しく飲める。花香ではなく、甘いお茶の香りである、というのがポイントか。
瑠美さんイチオシの「瑞里烏龍茶」、バランスが良くいつまでも飲める上に、通販での人気も高いという「樟樹湖烏龍茶」。「石棹烏龍茶」も含め、この辺の差は、もう微妙な好みでしかないだろう。俺は、「石棹烏龍茶」が一番好きだったと思うが、また飲むと、また違うのが美味かったと言いそうだ。
今度は、高焙煎シリーズへ。茶譜を見て一番飲みたかった「炭焙梨山烏龍茶」をいただく。龍眼炭で20時間焙煎したものだそうだ。美味いです。美味い木柵鉄観音から、木柵のネットリした美味しさを抜いたような味と言えばいいのだろうか。いい感じにフルーティーな甘さと焙煎の香ばしさの混ざり具合が好き。
一九九四年の極上春茶凍頂山烏龍茶を10年間寝かしっ放しにして、本当に10年ぶりに出したという「老凍頂山烏龍茶」が、また美味かった。老茶って、実はあんまり美味いと思ったことは無いのだけど、これは良かったなあ。元々、しっかり発酵・焙煎された凍頂山烏龍茶が好きだからというのもあるだろうけど、ホント、美味い。凍頂山烏龍茶の美味しさの中の、微妙に足りない部分としてのコクを補っているような味なのだ。去年の凍頂山野生茶に通じる感じなのだけど、あのワイルドさではなく、もっと柔らかく深みを増した感じ。「冷茶にしたら、ほんとヤバイよ」という瑠美さんの言葉に止めを刺されて購入決定。
次は野生茶シリーズ。発酵度80%で中焙火という「福壽山野生茶」は、好みの味わい。ザッツ・お茶。スルスルと入っていく飲みやすさと、奥に複雑なムードを感じさせるのど越し。「うめえうめえ」と言いながら、延々飲み続けられる感じ。茶湯の色は、全然薄いのに、味わいはシッカリしているギャップもいいなあ。ということで、これも購入。
「太和野生茶」は、去年の凍頂山野生茶に近い感じ。しっかりと色も味も出る茶葉だけど、味がクリアでメチャクチャ美味い紅茶を飲んだ時のような心地よさがある。結構、潜在能力の高さを感じさせたので、ジックリ付きあうと、とんでもなく美味いのかもしれない。とりあえず俺は、購入は、同系統の他のお茶と比べてからと思って見送り。
とりあえず、今回はここまで。3時間30分で7種類(プラス、冷茶でいただいた凍頂山烏龍茶は、いつもの味で安心。これもそのうち買うのだろうな)は多過ぎか。30分に1種類という感じだもんなあ。出来れば、5種類くらいがベストなんだろうけど、やっぱ欲張ってしまうな。
デザートにと出してもらった、「杏仁豆腐のマンゴーアイスクリーム添えマンゴーソースかけ」のマンゴーソースが凄い美味かったんで、「これどうやって作ったんですか?」と聞いたら、「これ、最近味噌屋とかに売ってるマンゴージュース」という返事。美味いぞ、マンゴージュース。
Formosa Tea Connectionのでは、OZONEの夏の大茶会でデビューさせる隠し球が色々あるらしく、その一部を見せてもらったが、どれも楽しみ。特にオリジナル茶杯はいいぞ。俺は買うぞ。