海風號のクリスマスセールで買ったもの

海風號のクリスマスセールに行ってきた。もはや、茶壺は今のラインアップに何の問題もないし、大して買うものは無いかもしれないと思いつつ、それでもサイトで見て気になっていたものがいくつか。で、行って実物を見ると、やっぱ安いなあとか思って、いくつか購入。

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まず、前から好きな、この蝙蝠の茶杯。3500円が2000円になっている。この機会に5個買う。考えてみると、俺は気に入った茶杯とかも一個づつ買ってるから、お客様用とか持ってないのだった(まあプリン楽園茶杯は5個あるけど)。小さ過ぎも無く大き過ぎも無く、そこそこ良いお茶を出すのに良いなあと思う。スタック出来るから場所も取らないし。ちょうど握り込めるのも好きだ(何か、お茶飲む時、茶杯を握りこんでいることがある俺)。

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つづいて、ぱなし編集部用に蓋碗を10個。というか、8個買ったら2個オマケしてもらった。蓋碗としてより、お客様用の揃いの茶杯として購入(ソーサー付属ということになるわけだ)。で、蓋碗としても使えるから、さらに便利。無駄に良い茶葉がストックしてある部室なので、こういうのが数あると嬉しいのだ。一個1000円になってるし。部室に持って行ったら女性執筆陣に、普通の茶杯として、とても評判が良かった。

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部室用の急須代わりには、このちょっと大きな水平壷。文革後期のいわゆる早期壺だそうだ。量を淹れるのにいいなあと思って購入。肌合いが好きな感じで、来客用にして大量にお茶を淹れていたら、すぐに育ちそうで、仕事してるよりお茶飲んでる時間が長いぱなし編集部には向いた茶壺ではないかと思う。考えてみると、個人のための茶道具としての茶壺ではない、完全実用のための茶道具選びというのは初めてかもしれない。ちょっと面白い。

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上の写真は輸送中に欠けてしまったという茶壺の欠けた所。土が見える。よく、割れた断面を見たら、表面が塗装だった事が分かったとかいう話を聞くが、この茶壺はそんなことはない、ちゃんとしたモノだったようで、うーん、惜しい。でも、部室用に買った茶壺と同じような感触の土なので、何だか良い土が保証されたようで嬉しい。自分のが割れるのはイヤだけど、割れてしまったものを見るのは、それはそれで興味深くもある。

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で、外はもう暮れて寒さが増してくる中、戦利品の入った紙袋を見ながら、だらだらと設楽さんと喋りながら、帰るの寒いなあとか思う、クリスマスセール中の海風號。年末進行終了まで後少し。

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気がつくと11月になってたので海風號に行った

ずーっと原稿書いてて、明け方一段落してお茶を飲む。そんな時、いちいち写真撮ってもいられないし、もう、燃え尽きて灰になって、それがフワフワ飛んでるみたいな感じで飲んでるから、そこからブログ書こうなんて気も起きず、気がついたら一ヶ月以上放置してた。海風號にも一ヶ月近く行ってなかった。

海風號に行って、お茶を入手したら、一気に寒くなったので、今飲んでるのは、キーマンのミルクティー。まるで寒くなるのを見越したように海風號でキーマンを入手していた俺のタイミングの良さに感心しながら、電子レンジでミルクティー作って飲む。今期のキーマンはコクがあってミルクティーが美味い。後は、某所の梅おじティーバッグ。これがまた美味い。

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海風號「朱泥漢瓦壷」12000円

海風號の新入荷では、かつて2万円で売ってた「漢瓦壷4号」が12000円で売られてて驚いた。前のより少し小振りかな。肌の感じとかは前のより良いと思った。ちょっと一風変わった風格があって面白い。使いやすさは、実は、この形は歴代漢瓦壷でもナンバーワンなのだった。まあ、俺は個人的思い入れとかあって、最初の漢瓦壷が好きなんだけど。

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海風號「黒泥小吉直壷」25000円

あと、前にも海風號で扱ってた、「黒泥小吉直壷」が入ってたんだけど、これが前に見たのとは比べ物にならないくらい良い出来。鑑定用の茶器を模したような轆轤引きの茶壺だけど、やけに丁寧な仕事ぶりで、気持ち良く使えそうな茶壺になっていた。同じ形でも、これだけ良くなるんだなあと、前のが出来が悪かった訳ではないだけに、ふーむとか思ってつくづく眺めた。個人的には、もう一回り大きいと、もっと良いのだけど。

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海風號「蝙蝠文茶杯」3500円

茶杯は、これが好き。懐かしい金魚の茶杯とかも沢山入ってた。このあたりの茶器を見ると、海風號だなあと思う。最近、俺がやってる雑誌「ぱなし」の事務所を借りたので、このあたりの、ちょっと良い茶杯をまとめて買ったりしたいなあ。そこまでの金が無いのが悔やまれる。しかし、茶杯に凝る事務所ってどうなんだろう。いいのかなあ。

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海風號「白磁蓋碗」1500円

あと、小振りの蓋碗が安い。1500円。こういうのを、事務所用の茶碗にするというのも手かなあ。でも、このくらいの小さいもので。しかも、蓋が押さえやすいと、俺でも片手でお茶が淹れられる。何か嬉しい。蓋碗として使いたくなる。

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朱泥民国期蓋碗を見て思ったこと

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海風號「朱泥民国期蓋碗」

蓋碗は、実はちょっと苦手だ。熱いから。とはいえ、最近、某所でひたすら、6人分くらいのお茶を蓋碗で淹れ続けるというのをやったので、まあ、少しは慣れた。まあ、淹れた後の茶葉を見たりするのに向いているのは分かったけど、個人的には、蓋碗使うなら、磁器の茶壺がいいかなあ。俺だけの事で言えば、蓋碗より上手く淹れられるし。

ただ、器としての蓋碗の見た目は嫌いじゃないのだ。茶托があって、茶碗があって、蓋がある。その三つ揃いはお茶飲む時の基本グッズという感じで、手元にあると嬉しい。シャキッと縦長のが好きだ。そんなのを普通に茶杯として使いたい。

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そんな蓋碗について、とても邪道な俺だけど、海風號に入ってた、中華民国の時代の蓋碗は、またちょっと蓋碗に対する姿勢を変えてくれるようなものだった。まず、丸い。形、茶碗だ。縁にはラーメンマークが入ってるし、茶托は花だ。蓋もドーム状に丸い。好みから言うと外れまくってるのだけど、この丸さのバランスが、見てるととてもキレイに見えてきて不思議だ。

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蓋を取ると、中も丸い。中には釉薬がかかっていて、それが、何だか油絵描く時のキャンパスの下塗りみたいで、それが、外見の丸さと結びついて、やけに柔らかく見える。お茶が、トロリと中で溜まる感じがして、とても美味いご飯のように、お茶が流れていく。そんな肌。

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蓋碗は、シャープに入る、とか、お茶の味をストレートに伝える、とか、まあ、そんな話はよく聞くし、理屈も合ってるけど、この蓋碗からは、シャープなんて感じは微塵もしない。持つと、ちょっと重い感じがするのも、そこらのいわゆる蓋碗とは一線を画す。こういう蓋碗を使いこなしてると、相当カッコ良く見えるのだろうな、と思う。不器用な俺には無理な話だけど(いや、真面目な話、俺、片手で蓋碗使えないんだから)。

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茶杯を選ぶのはとても楽しいという状態

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今回の海風號に来た茶杯では一番好き

海風號に新着の茶杯が沢山やってきた。例えば、上の写真のような、蕎麦猪口が一回り小さくなってスリムになったような奴。海風號オリジナルの茶杯より一回り半くらい大きくて、いいお茶をたっぷり飲むのにちょうど良いサイズ。広がり過ぎないカーブの加減も良くて、持ちやすく、香りを聞きやすく、口当たりも良い感じ。これが、オリジナル茶杯と同じ4000円。



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言わば、新背高茶杯。お茶飲みたくなる

これは、前にあった魚とか子供とか描かれてた茶杯に似てるけれど、あれより少し太くて縦長い。その長い感じが湯呑みっぽくて、見込みについた模様も良い。サイズ的にも、品茶するなら、このくらいの量は欲しいと思っている、個人的には。柄も、呑気な感じで好き。これも4000円。



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小さいながらも名品の風格があった

これは、小さい。ミニ蕎麦猪口みたいな茶杯。俺としては、この大きさの茶杯に用はないけど、そんな俺でもちょっと持っておきたいくらい、形のバランスが良くて、絵がとてもいい。薄手で、とてもキレイな手だ。小さいといっても、よくある品茶杯二杯分はあるし、実用性は結構高い。これも4000円。



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リーズナブルな蕎麦猪口風茶杯

これは、蕎麦猪口タイプの代表的な形、大きさの緑の龍の茶杯。これが、容量的には前の背高茶杯と同じくらいじゃないか。口が大きく開いたタイプが好きな人には、こっちが良いのかも。3500円とお買い得だし。



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こういうのが入荷するのが海風號ならでは

これは、今回の目玉。清朝の茶杯。前に、これと同じ茶杯が海風號にあったけど、あれは引揚モノで、カセが多くて決してコンディションが良いとは言えなかった。今回のこれは凄い。ざっと洗えば、普通に使えるくらいキレイ。欠けも傷もなくて、とても状態がいい。12000円するけど、それでも安いくらいのコンディション。



随分前に、月に一個、気に入った茶杯を買っていこうと思っていて、偶々海風號で隣り合わせた渡辺満里奈さんに、そんな話しをしていたら、「月に一個も気に入った茶杯が見つかりますか?」と言われた。確かに、曹操、ではなく、そうそう気に入った茶杯は見つからず、月に一個なんていうフェリシモみたいな企画はポシャったのだけど、今回の海風號の新着茶杯を見てたら、月に一個づつ買っていけるなあと思った。ここに紹介したのの他にも、色んな茶杯が来てるし。

とか書いてたら、また志の輔蕎麦猪口の写真が撮れなかった。明日は、海風號の新着茶壺を紹介する予定だから、また写真撮れないかも。

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志の輔さんの蕎麦猪口

毎年恒例、志の輔らくご in PARCOに行ってきた。今年の演目は、マンションのエレベーターに防犯カメラを取り付けるための会議の様子を描いた「異議なし!」、in PARCOとしては珍しい、ストレートな古典落語「宿屋の富」、中入後は映画公開記念の「歓喜の歌」。中入り含めてジャスト三時間。例年に比べると、のんびりした感じで、リラックスして笑えた良い会だったと思う。「歓喜の歌」も、かなり整理されて聞きやすくなってた。でも、このネタは年末に聴きたいネタだなあ(初めて聴いた時は、まだ志の輔らくご in PARCOは年末にやってた)。

「宿屋の富」も本来は年末のネタだと思うけど(マクラも年末ジャンボの話だったし)、とても気持ち良く聴けた。こういう、とても落語らしい落語を志の輔さんで聴くと、とても贅沢な気分になれる。笑いの入れ方も上手くて多いし、当たりを知るシーンの描き方の二人のコントラストとか、技巧を見せつつ、笑いにきちんと落とし込んでいくのを見ると、本来落語ってこういう芸だよなあと思って、とても気持ち良い。

そんな会のグッズ売り場で蕎麦猪口が売られていた。最近、志の輔さんが手拭などに使っている「志の輔格子」を使った、紺と赤の2色。これが安かった。今回、会場で売ってた全ての商品の中で、多分一番安い税込み500円。何でも、発売即完売で、今日ようやく再入荷したのだという。そりゃ売れるだろうと思える安さと出来の良さ。

通常の蕎麦猪口より、ちょっと小さくて、むしろ酒とかお茶とか飲むのにちょうど良い大きさ。高さも低めで、良いお茶を、それでもゴクゴク飲みたいという時に使えそう。布甸楽園茶杯より一回り大きいくらいだから。しかも、いかにもお土産グッズという特別感の無さが、また良い。普段飲みに愛用したくなる茶杯を、志の輔さんの会で見つけるとは思わなかったなあ。

今日は眠いので、写真は明日。

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盆とトレイ

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海風號で買った銅の盆と純銀縁取りの木のトレイ

アンティークの盆とかトレイは、一個持ってると、やたら重宝する。適当な茶壺と茶杯でも、良い感じで時代が付いた銅の盆の上に乗せれば、こだわりの茶器みたいに見える。しかも、お茶飲み空間を確保出来るから、周囲のモノを濡らす心配もないし、片づけも簡単。ブログ用の撮影にも使える。

四角くて把手が付いたトレイが、また便利。二〜三人用のお茶セットを一度に運べるし、持ち運んだ、そこがお茶飲む場所になる。把手つきだと、持ち運びが楽だし、お湯こぼすこともない。縁の高さがあるから、紙資料の整理にも使える。茶壺置きにすることも出来るな(というか、前はそうやって茶壺を保管してた)。

どうかすると、茶托よりも使いでがあったりするけど、お茶屋さんにはあんまり売ってないのが不思議なくらい。盆は茶道具扱いではないのか。確かに茶盤とは両立しないから、その辺は問題か。まあ、使い分けだなあ。お盆もトレイも立ててれば場所とらないというのが、一番の利点だし。

と、何気なく盆とトレイを別の言葉として使い分けてきたけれど、盆の英語がトレイだったっけか? 丸いのは盆で四角いのはトレイではなかったか。木製が盆で金属がトレイなら、俺が上で書いた文章は間違いまくりだな。

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茶托は考えると欲しくなる

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使い込まれた味がたまらない茶托二種。どちらも、5脚でセール価格10500円。さらに安くなるのか…。

実際問題として、仕事机でお茶を飲む事が多い俺にとって、茶托は必需品だ。机の上が濡れていると、どんなトラブルが起こるか分からないので、とにかく机は濡らしたくないのだけれど、お茶を淹れた茶杯やコップを直接机に置くと、どうしても机は濡れる。それを避けるためにも茶托は必要だ。

ついでに、茶托を使うと、茶杯を置くスペースを最小限確保出来るというメリットもある。見た感じの良さを考えると、素材は金属モノ、特に錫あたりが、やっぱカッコ良いと思う。前に、盆と匙のことでも書いたけど、使い込まれた金属の味わいというのは、何と言うか、本当にカッコ良いのだ。時間の堆積が目に見えるようで、それでいて、どこかクールで。

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設楽さんお墨付きの名品。5脚でセール価格15400円。さらに安くなるらしい。

今、海風號には、かなり良い茶托がセール価格で沢山出てて、明日はさらに安くなるようで、どうしたものかと考えている。いや持ってると言えば、それなりに持ってるのだ、錫茶托。でも、持ってるというのは、好きだからで、好きと言う事は、もっと持っていたいという事でもあって難しい。上の写真のなんて、設楽さんお墨付きの名品。民国初期の茶托で、写真でも分かる鈍い光沢がカッコ良いんだ、ほんと。

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スタッフトモちゃん推薦アルミ茶托。5脚でセール価格6300円。

場所とらないし、保存が楽だし、壊れないし、数あっても困らないというのも茶托の怖いところで。コレクターになる気もないけど、安く手に入る時にまとめて買っておきたいような気もする。普段要らないようで、案外使ってるし。厳選して、一種類だけ買うというのが良いのか。

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茶漉し付きマグカップの形

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HOUEN/KY-T「CHAKIマグ」4,725円 (税込)

茶漉し付きマグカップって、かなり便利だと思うし、それなりに合理的だし、それなりに美味しく飲めるし、とても好意的に捉えているんだけど、結局、買った事はない。何度も買おうとしたけど、何故か決め手に欠けるというか、金を出すまでに至らないのだった。それほど高いものではないのに買わないという事は、何か気に入らないということなのだろう。

まあ、茶葉が多少口の中に入っても構わない方だから、茶漉し無しでマグカップに茶葉放り込めば用が足せるということもあるのかもしれない。でも、茶漉しとカップと蓋に分離するという、合体ロボット的なアイディアは嫌いではないし、茶漉し部分が深いのも何となく美味しく入るような気がして好きなんだけど、結局、フォルムの問題なのか。

何か、どれもちょっと野暮ったい。機能重視の茶器なんだから機能重視の形をしてて欲しいんだけど、中々そうはいかないのが、茶漉しの大きさと厚さ。焼き物で作る茶漉しは、それなりの厚みがあるからか、それを内包するカップ部分も微妙に大きくなる。大きいカップはむしろ歓迎なのだけど、その大きさが、お茶を飲むために導かれた大きさではないことが問題なのかもしれない。そういうのが伝わってしまうのがデザインの怖さだと思うし。

中では、写真の近藤康夫氏デザインによる、有田の方円シリーズのは悪くないと思う。詳しいことは、AllAboutの方に書いてるので、そちらを参照していただくとして、サイズも、薄さも、フォルムも悪くない。むしろ、これまでのものに比べればダントツに良い。だから、AllAboutでも勧めたのだけど、シビアに見ると、ちょっと詰めは甘いのだ。その詰めの甘さが、誰にでも使える普遍性に繋がっているのは分かるのだけど、多分、俺は茶漉し付きマグカップを愛し過ぎて、理想が高くなり過ぎているのだと思う。

もちろん、このマグカップは使っているし、嫌いじゃない。キレイと言えば十分にキレイだ。マグカップ単体で使ってキレイで使いやすいというのは、茶漉し付きとしては最高の機能だとも思う。だからこそ、もう少し精巧に作って欲しかった。欲を言えば釉薬の塗り方もあと一歩の丁寧さが欲しい。でも、そうするとコストが跳ね上がるのも分かるし、一般性はなくなってしまって、茶漉し付きマグカップというジャンルからはみ出してしまう。そんな製品には意味が無いわけで、だから、これはこのスタイルで完成しているのだ。俺の愛が無い物ねだりの子守歌なだけ。

かつて、設楽光太郎プロデュースで海風號オリジナル茶漉し付きマグカップを作っていたそうだ。現物はもう手元に無いという事で俺は見た事ないのが残念。しかし、俺は、何でそんな見た事も無い理想の茶漉し付きマグカップにこだわってるんだろう。そっちが不思議だ。

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茶盤考

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海風號に五個限定で入荷してる、ちょっと小振りのステンレス茶盤。ちょっと狙ってる俺。

お茶なんて、コップ一個あれば美味しく飲めると思ってる俺だから、茶器なんて好みで集めればいいとしか思ってない。万人に絶対必要な茶器なんて無いのだ。ただ、個人的にはどうしても必要な茶器というのはあると思う。

例えば、お茶に茶葉が入るのが、どうしても許せない人なら茶漉しはなくてはならないだろうし、お茶は掻き混ぜて飲むものだと思い込んでる人ならマドラーが必須だろう。そういう意味でのなくてはならないものなら、結構色々あって、自分にとって何だろうと考えるのは面白い。

で、俺としては茶盤かなあと思うのだ。もし茶盤がなかったら、お茶を淹れるのは随分面倒くさいと思ったかもしれない。茶盤を持っていなかった時は流し台の側でお茶を淹れてたし。

別に茶壺にお茶をかけたいわけではないし、大勢の人相手に淹れるのが好きなわけでもない。ただ、お湯がこぼれたり溢れたりするのを気をつけるのが好きじゃない。ざばざば淹れて、がっつり飲みたいから、茶盤は必須なのだ。で、結構大雑把なくせに、机とかにお湯がこぼれるのが嫌いなのだ。

そんな俺だから、茶盤は機能的で装飾がない方がいい。竹茶盤とか考えた事もない。ステンレス茶盤、しかも水切り台みたいなのが一番好きだ。立派な茶盤は、それだけでムードを作ってしまう。そうすると、淹れてる自分も偉くなったような気がして、ロクな事にはならないような気がする。良い茶器を使うのも嫌いじゃないけど、使ってる自分が誇らしくなったりすると、お茶が埃っぽくなるような気がしていやだ。

だから、なるべくぞんざいな茶盤がいい。そういう視点だとステンレスのただの四角い茶盤は、とても好ましく見える。叩くとペコペコ言うのも好きだ。穴とかキレイに空いてなかったりして、そういうのがいい。必須だけどどうでもいい、という感じが、また好きだ。要は水が漏らなければ良いわけで、ならば、どれほど精巧に作られていようと、竹茶盤よりステンレスの茶盤の方が構造上漏れない。

茶盤は、俺にとって必須だけど、お茶の味わいには全く影響しない茶道具だ。その変なスタンスも好きだなあ。

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コップで飲むお茶

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海風號「茘枝貴妃紅」をガラスのコップで

茶杯も好きだけど、お茶を飲むのに使う頻度は、圧倒的にコップが多い俺。それも、どちらかというと縦長で、しっかり量が入るタイプが好きだ。コップにたっぷりとお茶が入ってるだけで幸せを感じるくらい(実際、お茶会とかで小さな茶杯を使ってると、お茶の味とは無関係に少し寂しくなるし)。

多分、水深が欲しいのだと思う。流れ込む感じとか、水の奥が見える感じとか、そういうのが好きなんだろう。シャーレよりビーカー、ビーカーより試験管、試験管よりメスシリンダーが好きだったからなあ。海風號のオリジナル茶杯が好きなのも、縦長だからかもしれない。緑茶が好きなのも、縦長のコップで飲むと美味くて簡単だからかもしれない。

少し前に海風號の設楽さんに「drinkin" chaプロデュースでオリジナルの茶器作りませんか?」と言われたことがあって、その時は、そんな大それた事はまだ出来ないと思ってお断りしたのだけど、その日からずっと、もし俺がオリジナルの茶器を作るなら、何を作るんだろうと真面目に考え続けて出た結論もコップだった。お茶を飲むのに最適化した、でも汎用性もあるコップを作ってみたいと思った。

茶杯でもなく、茶碗でもなく、グラスでもなく、水差しでもなく、マグでもなく、タンブラーでもなく、コップとしか言い様がない、そんなコップでぐいぐいお茶を飲むのが好きだ。多分。

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