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雑味を考える、というか雑味が分からない

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凍っていればクリアという訳でもなく
Photo by megmu@mame-en

お茶絡みでは、雑味という言葉をよく聞く。雑味があるとか無いとか、そういう使い方をする。この雑味というのが、実はよく分からない。お茶を飲んで、味わって、その味のどれを雑味と呼び、どれを茶味と呼ぶ、その決定はどうやって行われるのだろうと思うのだった。

ただでさえ、味覚というのは個人的な体験だ。「美味しい」は共有出来ても、その美味しいの内実が同じとは限らない。だから、「ほら、ここのこれが雑味」と指し示す事も出来ない。さらに、お茶はお茶で、お茶の味というのは、そのお茶の味の事で、お茶自身には、「俺、このへんが雑味なんだよなあ」とかいう意識は無いと思う。

例えば、お茶に他のものを混ぜて、その味を雑味と呼ぶなら分かる。でも、とりあえず混ぜ物がない場合、そこにある味が全部、そのお茶の味で、雑味と感じるものがあるとすれば、それは単に、自分好みではない味が混ざっている、ということではないかと。元々、お茶は、そんなに単純な味ではないし、自分の口の中にある味とかもあるし、体調もあるし、水の味もあるし、そういうのを全部まとめてお茶と呼ぶのではないかとか。

どのみち、個人的な体験の話だから、その何かを「雑味」と表現する人がいても構わないとは思う。でも、何と言うか、その時「雑」という大雑把な表現で切り捨てられる何かに、何となくシンパシーを感じたということかも知れない。こういう文章書くってことは。

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コメント

たぶん、いくつか雑味の類型というのがあって、典型的なのは、焙煎しそこなった焦げ味を取り上げるとわかりやすいのかもしれません。

お茶本来の味というよりも、人為的な加工の工程において、どうにかなるはずのものがどうにもならなかった事例でしょうか。

他にも、「劣化してしまった茶の味わい」とか「萎凋が不足して、違和感のある味わいになってしまった場合の当該味わい」とか、雑味として掲げられるようなものはいくつもあると思いますよ。

確かに、ほらこれが!という具合に目に見える形で説明できないところにハンディがありますねえ。

まあ、それもひっくるめてお茶の味だろといわれればおっしゃるとおりですが、基本的に「雑味」を説明する場合は、そういう事例を説明します。

投稿: tearecipe | 2008.01.31 18:22

こんばんは
Tearecipeさんが専門的な説明をしてくださっていますが、
実は、先日の愛子さんのところの品茶会でも
「雑味」ってなんだろうという話になったのでした。
こちらで記事にしようと思いますので、
後ほどトラックバックさせてくださいね。

投稿: きたきつね | 2008.01.31 22:22

tearecipeさん

丁寧な解説、ありがとうございます。
でも、思うのですが、「焙煎しそこなった焦げ味」は雑味ではなく「焙煎しそこなった焦げ味」ではないでしょうか。「劣化してしまった茶の味わい」も、劣化してるねー、でいいような気がして。雑味と括る意味がよく分からないのです。さらに、劣化した茶の味は、劣化前を知っていれば分かるのですが、劣化前が本当に劣化前なのかも実はよく分からなくて、まあ要するに味を伝えるというのはとても面倒で難しいということですが。

きたきつねさん

トラックバックありがとうございます。記事も読みました。

多分、あたしも、自分が好まない味が混ざっていると「雑味」と呼ぶ人がいる、というのが正解かなあとは思っています。一方で、透明感という表現があり、キレイという表現があり、雑味がない=透明感なのかとか、透明感とキレイは同じようなことなのかどうかとか(透明で汚いだって、キレイで不透明だってあると思うので)、色々考えてしまいます。

何より、「雑」という大雑把な切捨ては、何だか痛いなあと思うのです。雑誌ライターだからかも知れませんが。

投稿: のーとみ | 2008.02.02 19:18

のーとみさんみたいにうまく物事を文章で表現できないので、言葉足らずになってしまいますが、ご勘弁を。

ようするに、「雑味」というものは、業界用語で言うところの、茶の生産者、新品種を作ろうとする研究所の研究官、茶業振興のための品評会の品評者など、いわゆる「品評する側」から見た表現であり、そこには「こういうお茶を目指した」「こういうお茶を作る」「こういうお茶を売る」といった場合の基本認識とか標準がある場合において、その基本認識や標準から外にはみ出てしまった「規格外」の味わいを十羽一絡げにして表現した言葉です。

したがって、その中には「焙煎を微妙に掛けすぎてしまったときの味」とか「旬を過ぎてしまった=劣化した」とか、そういう味わいをも包括しているというわけです。極端な事例として説明したほうがわかりやすいので、そういう説明のしかたをしているという風に書いたつもりでした。

もちろん個別に雑味の内容を説明する場合に「焙煎を掛けすぎている」「萎凋不足」「蒸れ臭が強い」とか「劣化した」といった個別表現として現れてくるので、それをそのまま表現しても良いのですが、「規格外」をまとめて言うときに使われる言葉だという風に認識していただければ良いと思います。

一方、我々お茶を愉しむ側が使うときには、上記のような標準とか基本認識が統一されていませんので、いわゆる「個人の違和感」の総称のような形で使われている場合が多く、したがって、先に書いたように、お茶を愉しむ側が味わいを表現するときに、何を持って雑味というかを追求することは、あまり意味がない気がします。

というか、個々人の違和感をうまく表現できなくて「雑味」と表現しているだけのことでしょう。

その意味では、「雑味」は便利な言葉であって、ついつい使いたくなる人の気持ちはよくわかります。「雑味」で切り捨てるのではなく、なるべく丁寧に自分のもった違和感を説明してみるべきといっても、表現ができない人もいるわけで・・・。

まあ、よく味わって飲むべきお茶の場合は、できるだけ多くの言葉を尽くしてみるというチャレンジはするべきなのかもしれませんね。

普段僕が飲んでいるレベルのお茶の場合は、「雑味」で切り捨ててもいいものもあると思いますが。

投稿: tearecipe | 2008.02.04 11:36

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 早く帰って休んだところ、なんとか復活。しかし風邪気なので、愛子さんのとこの雑種 [続きを読む]

受信: 2008.01.31 22:56

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