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実家の麦茶

実家の麦茶
ずっと、子供の頃から、この麦茶を飲んでいた。覚えてるのは、幼稚園の年中さんの頃の夏、母親が言った、この夏は麦茶を冷やしておこうね、という言葉。麦茶って何だろうと思ったのを、とても鮮明に覚えている。その後飲んで、美味いと思ったのも覚えている。博多の狭いアパートだった。

麦茶って、プリミティブな飲み物だけに、いれる水の質や、やかんの形状、麦茶そのもののロットやその粒の具合など、様々な要素で簡単に味が変わる。特に水の影響を受けやすく、同じ麦茶を使っていても、実家で作ったものと、俺が東京のマンションで作ったものでは別物になる。実家の麦茶の味と言ったところで、実は一つではない。

それでも、これを飲み続けてたなあと感じる味わいは確かにあって、それを酒好きの父親が持ってるロックグラスで飲むのも、いつからかの俺の定番。

実家が引っ越すので、また麦茶の味が変わるかもしれない。この懐かしい麦茶の味は、この冬が最後かもしれない。まあ、たかが麦茶だし、さほど深刻になるものでもないけど、しみじみ、実家の麦茶の美味さを感じる、霙まじりの佐賀の夜なのだった。いや、ほんと、麦茶って味変わるよー。

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伊藤園「果実紅茶 White grape & Tea」

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伊藤園「SWEETS FRUIT White grape & Tea」350ml、147円(税込)

前に書いた、伊藤園の果実紅茶シリーズ、今度は白ブドウ果汁60%。いわゆるロクヨンの紅茶割り。学生時代ロクヨンのお湯割りで薩摩白波飲んでたなあとか思い出す年の暮れ。果実紅茶リンゴ編はとても好きだったし、ブドウは案外外れが少ないかと思って期待して飲んだ。

結論、寂しくなった。あんまり成功してない。悲しい。

リンゴの方は、まずリンゴの味がして後味にしっかりと紅茶が残ってフェイドアウトするのが気持ち良いんだけど、ブドウの方は、ブドウが来て、ちょっとお茶が来たかと思う間もなく、ブドウの酸味がまた残って、せっかくのお茶が活きないのだ。あーっ残念だ。何だろう。

多分、良い紅茶と良いブドウ果汁を使えば、かなりレベルが高い飲み物が作れると思う。それは間違いない。でも、ペットボトルのレベルだと、お茶もぶどうも弱くて、両方弱いと結局ぶどうジュースの渋味っぽい酸味が後味になってしまう。リンゴと紅茶は、お互いが普通レベルだからこそ上手くいった例だと思うけど、ブドウはリンゴに比べると繊細な素材なのだろうな。

この秋、ブドウを使った美味いカクテルとか美味いジュースとか、それこそ美味いブドウとか、いっぱい味わったことも、これが美味く感じられなかった原因かも知れない。

なんて文句付けつつ、でも、それなりには好きだと思ってしまうあたり、お茶+果汁が本当に好きなんだなと自分で思う、そんな年の暮れ。

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年の瀬の海風號

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Photo by megmu@mame-en

まだ年内の〆切も終わっていないし、年賀状も書けていないのだけれど、外に出る用事があったので、なにはともあれ海風號に立ち寄る。お茶を淹れていただいて、設楽さん、ともちゃんと、何となく一年を振り返るような話しをポツポツ。

お正月は香港で過ごすという設楽さんに香港の話を聞き、ここでは書けないシモの話しもしたりして、ここだけ時間が切り取られたようにゆっくりと流れて、年末にそういう時間が過ごせる場所があるというのが嬉しい。

そういえば、年明けに恒例のだらだら茶会をやるんだけど、ちょっと場所の問題であまり人数が増やせません。もし参加希望する奇特な方、おられるようでしたらメール下さい。人数に余裕があれば日時場所など、ご連絡します。

写真が、恵さんが撮った海風號なのは、喋ったり、寛いだりする事に夢中で写真を全然撮らなかったから。何か、ブログのために撮るというのも違うような気がしてるのだけど、写真がないのも寂しいし、とか考えている。恵さん、いつもありがとう。おかげで寂しくないです。

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一人忘年会にて 〜コニャックとお茶〜

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一人忘年会の影の主役となったコニャック

まあ、考えてみれば、紅茶にはブランデーを垂らすものだとしか考えていない人を多く知っているわけで、当たり前といえば当たり前なのだけど、そして、俺は昔からコニャックが好きなので、それも当たり前の事として、美味い祁門紅茶にコニャックを混ぜると、何と美味いんだろうと、暗いバーカウンターで思わず急ピッチで飲んで幸せだったのが昨日の一人忘年会。

3時間30分を越えるMOONRIDERSと関連バンドのパーティー的なライヴの後、パンを適当に頬張りながら神楽坂へ。またも、馬鹿馬鹿しくも、夕食食ってないんで栄養があるフルーツの何か、という、目茶苦茶な注文して、苺をすり潰したものにオレンジジュースとコニャックというカクテルを、トリュフのチーズと一緒にいただく。何か、とりあえず飯はこれで十分という感じで、ふにゃふにゃと意識を飛ばして、ぼんやり。

その後、客が引けたカウンターで、祁門紅茶使って色々実験のような飲み会(一人だけど)。祁門+シャンパンをお願いしたものの、この祁門に対抗出来る重いシャンパンが今は無いということで、アレンジをお任せ。出てきたのが、祁門にベネディクティンというリキュールとコニャックを垂らして、シャンパンで割ったもの。シャンパンの華やかな香りの向こうにしっかりとお茶があって、コニャックが甘味を添えて、ベネディクティンがコクを担当。面白い。それこそ、サングリア紅茶の高級タイプという感じ。

飲んでいて気が付くコニャックの美味さ。聞いてみると、さっきの苺のカクテルに使われていたのも同じ。やたらと香りが良い。味わいがしっかりしたものに香りと甘味を添えるのに最適。良い祁門だったから、シャンパンで割る前の、祁門+ベネディクティン+コニャック(レイモンラニョー)だけで飲むと、これがまたやたらと美味い。香りの良さと味わいのコクのバランスが絶妙。香りが味を味が香りをきちんと引き立ててる感じで、あんま香りに興味が無い俺も、これはちょっと香りたいから飲み、飲みたいから香った。

で、最初の件にたどり着く。そうか、紅茶にコニャックを垂らすのだ。ついでにベネディクティンも。熱い紅茶でやれば、それは冬の幸せかもしれない。シャンパン割りはクリスマスティーだと思ったけど、コニャック垂らしは、何か、正月紅茶な感じがする。ボディがしっかりした紅茶は、実は沢山ある。海風號の正山小種だって、バンブー茶館のテン紅だってある。あ、中国紅茶じゃなかったら、何かよいのあるのかなあ。

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LIVEHOUSEの茶

LIVEHOUSEの茶
2007年12月25日、渋谷club quattroでのMOONRIDERSのLIVE開始前、最前列上手寄りのカウンター席をゲットして、のんびりと開始を待つ。ドリンクはつい烏龍茶を頼んでしまう。それは、Live後も原稿を書くからでもあるのだけど、振り返ってみると、俺、あんまり音楽と酒を合わせることがないなあと気がつく(そのへんがイマイチJAZZの良い聞き手になれない原因かもしれない。ストレートにはチェイサーが欲しいしさ)。

でもLIVEHOUSEって必ずドリンク代とるくせに、美味いソフトドリンク用意しねえんだよなあ。酔わずに音を浴びたいことなんて普通にある欲求だと思うんだけど。何か、当たり前のように、サントリーの烏龍茶だぞ、LIVEHOUSEって。いっそホットコーヒーくらい出してくれれば良いのに、と思う。ロックは、その覚醒感がコーヒーとは合うんだけどなあ。酒よりもむしろ、シガレッツ&コーヒー。

そういう意味で言えば、相性だけなら抹茶はロックな飲み物だと思う。それこそ、利休なんてBlack in Blackだし、あのカフェイン量とか、シンプルなリズム感とか、様式であり脱様式であることとか、LIVEHOUSEで使うのに最適な、大きくて壊れにくい茶碗とか。音と味わいの相性も良いし。

会場にはいると、ガシガシとお茶を点てる音が響き、一人づつに茶碗が渡され、グッと飲みながら開演を待つというのは、中々ロックな風景ではないだろうか。で、始まると、会場のあちこちでガシャガシャと茶碗が叩き割られて、しかしバーカウンターの中では、お代わり用のお茶が点てられ続けている。カッコいいなあ。

そんなバカな妄想と遊んでいるうちにLIVEは始まる。で、当たり前だけど、コップ一杯の烏龍茶が熱いLIVEが二時間以上続くのに足りるわけもなく、途中からは水筒のお茶に変わる。中は冷やした海風號の金奨鉄観音。地味にロックなお茶だからMOONRIDERS向き。ウスクダラを聴きながらゴクッと氷ごと口に放り込む。結局、いつもの自前茶ではある。抹茶とは言わないから、せめてアメリカの映画館で売ってるコーラくらいの馬鹿でかいカップに大量の氷と一緒にドカッと入れてくれればいいのに、と思う。

あ、そういえば俺、LIVEHOUSEではグレープフルーツジュース飲むことも多いな。あれは何だろう。

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クリスマスティー考

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おみくじも妖怪もクリスマスには似合わない(何故?)
Photo by megmu@mame-en

毎年のことではあるが、文章書きの仕事をしていると、まずクリスマスは仕事しているというか、一年で一番忙しい日だったりすることが多い。24日、25日、26日あたりに〆切が集中するから。今年も、25と26は〆切ラッシュだった。でも、ちょっとだけ事情が違ったのは、22〜24が連休だった事。おかげで、22〜23にまとめて仕事をする事が出来て、24日を休みにする事が出来てしまったのだった。クリスマスイブに原稿を書かなかったのなんて、多分20年以上ぶり。もちろん、26〆切分は、25にやるので休みは一日だけだけど。

ということで、昨日の更新が無かったのは休みにしてたからなのだけど、そういう事情抜きで、何かクリスマスとお茶って似合わないような気がする。同じ聖者の誕生日でも4月8日は甘茶が似合うのだけど、だいたい、イエス君にはワインさえ微妙ではないか(ルックス的には)。何か紅茶さえ飲みそうじゃないし。試しに「クリスマスティー」で検索してみると、ルピシアとかフォートナム&メーソンとかカレルチャペックとかが、クリスマス専用ブレンドみたないなを出してはいるけど、別に、クリスマスにお茶を飲む伝統行事みたいなのは無いようだ。

考えてみると、パンは肉、ワインは血の宗教だ。血肉にならない、基本ノーカロリーのお茶は飲まないのだろうなあ。ヨーロッパでクリスマスの時期に飲むのは、クローブとかシナモンとか砂糖とか入れた八宝茶みたいな奴(これをクリスマスティーと呼ぶこともあるらしい)だし、どこか、栄養にならないと冬が厳しいヨーロッパでは飲んでられないのかもしれない。紅茶は身体が温まるよー、なんて悠長な事言ってられるか!とか。

で、日本的なクリスマスの祝い方の中にもお茶って入れにくいのだった。おかげで、昨日はちゃんと淹れたお茶飲んでないもん。愛子さんに教えてもらった、キーモンとシャンパンを合わせるというのは、何だかとても日本のクリスマス的でやってみたかったけど、遊ぶのに忙しくて出来なかったし(これは今度バー歯車で作ってもらおう。で、美味かったら俺的クリスマスティーということにしよう)。

そういえば、先日、某パーティーに山ほど用意されていたサングリアを飲みながら、これに美味い紅茶ぶち込んだら美味そうだなあと思ったのだけど、それならクリスマスティーっぽいかもしれない。何だろうなあ、とりあえずワイン絡めればクリスマスっぽいのか。そういうことか、花祭りにはワインは似合わないか?そういうことなのかっ。

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お茶飲んで仕事

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古茶紅茶を淹れた茶壺のアップ

結局、仕事が入って海風號に行けなかった。電話したら盛況のようだった。行きたかったなあ。

しゃおしゃんの千年古茶紅茶をガンガン飲みながら原稿を書いた。明日は一日遊ぶつもりでいる。

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茶托は考えると欲しくなる

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使い込まれた味がたまらない茶托二種。どちらも、5脚でセール価格10500円。さらに安くなるのか…。

実際問題として、仕事机でお茶を飲む事が多い俺にとって、茶托は必需品だ。机の上が濡れていると、どんなトラブルが起こるか分からないので、とにかく机は濡らしたくないのだけれど、お茶を淹れた茶杯やコップを直接机に置くと、どうしても机は濡れる。それを避けるためにも茶托は必要だ。

ついでに、茶托を使うと、茶杯を置くスペースを最小限確保出来るというメリットもある。見た感じの良さを考えると、素材は金属モノ、特に錫あたりが、やっぱカッコ良いと思う。前に、盆と匙のことでも書いたけど、使い込まれた金属の味わいというのは、何と言うか、本当にカッコ良いのだ。時間の堆積が目に見えるようで、それでいて、どこかクールで。

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設楽さんお墨付きの名品。5脚でセール価格15400円。さらに安くなるらしい。

今、海風號には、かなり良い茶托がセール価格で沢山出てて、明日はさらに安くなるようで、どうしたものかと考えている。いや持ってると言えば、それなりに持ってるのだ、錫茶托。でも、持ってるというのは、好きだからで、好きと言う事は、もっと持っていたいという事でもあって難しい。上の写真のなんて、設楽さんお墨付きの名品。民国初期の茶托で、写真でも分かる鈍い光沢がカッコ良いんだ、ほんと。

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スタッフトモちゃん推薦アルミ茶托。5脚でセール価格6300円。

場所とらないし、保存が楽だし、壊れないし、数あっても困らないというのも茶托の怖いところで。コレクターになる気もないけど、安く手に入る時にまとめて買っておきたいような気もする。普段要らないようで、案外使ってるし。厳選して、一種類だけ買うというのが良いのか。

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日曜日は海風號へ

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ここんとこ定番のキーマン紅茶。うんまい。

病み上がり一発目の外出は取材。それが、ラッキーな事に始まりは17時からで、場所も海風號の近く。夕方のんびりと出かけて、まず海風號でキーマン飲ませてもらう。まだ、喉は痛いし、頭もスッキリしているわけではないので、美味いお茶がとても気持ち良い。取材場所は、ここから歩いて10分もかからない。何て幸せ。

まるでリハビリのように、声を出す練習のように設楽さんと話していたら、「そうだ、のーとみさん、日曜日は凄いですよ」と設楽さん。クリスマスセール最終日でもある今週の日曜日、23日は、店頭で大セールを敢行するのだそうだ。「もう、凄い事になりますよ」と、珍しく設楽さんに気合いが入っている。

まあ、元々、長い事手元に同じものがあるのが好きじゃない、と言ってる設楽さんだから、在庫一掃みたいな気分なのだろう。店内を見ると、まだ意外な名作茶壺は残ってるし、茶托は博物館みたいに並んでるし、このあたりが今やってるクリスマスセール以上に安くなるなら、俺も欲しいのあるなあとか思う。日曜日には海風號に買い物に行って見ようかと思いつつ、取材に出かけた今日でした。

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混ぜる

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バード電子「手のひらミキサー DJ-5」

コーヒーや紅茶や日本茶、ウィスキーあたりだとブレンドするのが普通だったりするけど、中国茶やワインはあんまりブレンドってしないようだ。まあ探せば、古くはジャッキー・チェンがプロデュースしたと言われた暴暴茶とかあったし、蘭亭では独自のブレンド茶を売ってたりするから、全く無いわけではないけど。

この間、家族でドリンクバーのある店でお茶していたら、息子は当たり前の顔で、コーラにジンジャーエールを混ぜたりして飲んでいた。俺も負けずに緑茶にハニーレモンを混ぜてみる(これは、栗原はるみさんの抹茶プリン・レモンソース掛けのパクり)。

で、考えた。ドリンクバーって、言わば飲み物のミキシングコンソールではないかと。鴛鴦茶だって簡単に作れるし、お茶とフルーツジュースのカクテル実験も好きなだけ出来る。どこかで、コーヒーや紅茶、中国茶のきちんと美味しいモノを揃えた上で、そこに混ぜたら美味しそうな飲み物をぎっちりと揃えたドリンクバーは無いかなあ。お勧めとかあります?

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麦茶とDARS

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麦茶はいつもありがたい。
Photo by megmu@mame-en

中々治らない風邪の日々を、そっと助けてくれているのは、麦茶(ホット&コールドの2バージョン)と、森永DARSのホワイトチョコ版。この組み合わせで、どうにか仕事が出来てる感じ。麦茶のノンカフェイン具合がありがたい。薄いコーヒーは麦茶の味がするが、濃い麦茶はコーヒーを思わせないことも無いくらいのレベル。

写真撮ってあげるパワーは無い(と書いたら、恵さんが写真を送ってくれた。ありがとう)。多分、明日の夜あたりには復活するのではないかと思うので、明日の、某所でのお茶についての会議は欠席だと思う。Mさん、Iさん、ごめんなさい。今晩原稿書けて、明日午後に復活できれば行きます。復活は近いと思うけど、意外に風邪との闘いに梃子摺ってる。

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風邪とお茶

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森永乳業「リプトン・マスカットティー」

昨日は一日、風邪ひいて倒れてたので更新がこんな時間に。しかし、風邪ひいて寝てる時に飲みたいお茶というのを考えるのは意外に難しいと思った。飲みたいお茶はあるけれど、それを自分好みに淹れるのは自分でないと難しいわけで、ならば適当に淹れても美味いお茶を、と思うと、いつものやかんで沸かす金奨鉄観音とか麦茶とかで良いわけで。

とか思いつつ寝てたら、奥さんが買ってきてくれたのがリプトンの「マスカットティー」。これがうっかり美味い。甘くて、フルーティーでお茶。多少香料がキツイのだけど、鼻つまりの荒れた喉だと、このくらいがちょうど良かったりして。基本、お茶は俺の個人的な趣味に過ぎないので、それを人に強要したくない。そういうバランスの中で、「マスカットティー」は、有り難い選択だなあと思った。

まだクラクラしてるから、明日の更新が出来るかどうかは不明。昨日寝た分、仕事が溜まってるし。うー、ゴホゴホ(ゴリラではない)。

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タイトルを見るな

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サントリー×ルピシア「大紅袍(茶葉版)」

友人の書の展覧会を見ていて思ったのは、タイトルは邪魔かもしれないということ。彼女の今回の作品は伝統書ではなく、抽象作品だったのだけど、とにかく伝わる作品だと思った。それが作者の意図かどうかはともかく、伝わるなあと感じる事が気持ち良くって。そこにタイトルがあると、何となくヒントになってしまって、見方にバイアスがかかってしまう。

でも、タイトルも含めて作品だというのもあるので、タイトルの表示の仕方にくふうしてみるとどうだとか考えた。順路的に作品→タイトルの順で並べて、タイトルは捲ってみないと見えないようにしておく。これで、作品を見てからタイトルを見る、という流れを作れる。こうすると、より作品が楽しめるのではないかなあと思ったのだった。

お茶飲んでてても、時々思う。今飲んでるお茶が、何と言う名前のお茶か、飲んだ後に、買いたいと思えば聞くというスタイルが良いのではないかとか。通販はしょうがないけど、対面の場合、飲めるんなら情報は要らないんじゃないかとか。どうせ鉄観音と言っても店によって味は全然違う。ならば、いっそ鉄観音と聞かされない方が、自分が好きな味に辿り着きやすいのではないかと思う。本物か偽物かも気にしないですむし。

なんてことを考えたのは、サントリーの茶葉版大紅袍を飲んだからでもある。これ、何の情報もなく飲んだら、どんな風に感じたのだろうと思ったのだった。特別美味くはないから、美味いっ、とは思わなかっただろうけど、普通に、ああ何か岩茶みたいな感じのお茶ね、くらい思って普通に飲んだかも知れないとか。値段と銘柄聞いてたから、何だかなあと思ってしまったかも、とか。もし、名前や価格を聞かないだけで、ちょっとでも美味しく感じられるのなら、そっちがお得なんじゃないかと思うのだった。

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刀語、完結

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鍔は刀ではなく、拵えの一つ。十本目の「誠刀・銓」は鍔と柄だけの刀身のない刀だった(笑)。
Photo by megmu@mame-en

西尾維新著「刀語」全十二巻が完結した。今年、一月から十二月まで、毎月一冊づつ刊行された月刊の大河時代小説。タイトル通り、刀の話だ。その刀をどれくらい持っているかで、その国の強さが決まるとまで言われた、伝説の刀鍛冶が作った1000本の刀。一本としてまともな刀は無いのだけど、中でも12本の完成形変体刀は、一本でも天下が取れると言われるもの。その12本を自らの野望のために集める奇策師を名乗る女が、自らを一本の刀として戦う無刀の流派虚刀流の若き当主を使って、毎月1本づつ刀を集める話。

俺は、西尾維新の「刀語」だったり、「零崎」シリーズだったりの、異能の人達のバトル小説が大好きで、平成の山田風太郎、ただし爽やか、みたいな感じで楽しく読んでいる。「刀語」も、毎月1日〜3日くらいに、必ず買ってきて、海風號の金奨鉄観音を淹れて、一気に読む、というのを月初めの楽しみにして来た。で、ついに今月、五日の深夜(月頭忙しくて発売日には読めなかったのよー)に読み終えた。何故、金奨鉄観音かというと、刀だから、鉄だなあとか、その程度の気持ちで淹れて一巻を読んだから、後は惰性で。美味いし、好きだから何の問題もないし。

デカイ茶壺でガガガガっとコーヒーサーバーに淹れて、飲みながら読む。大体、ゆっくり読んでも2時間かかることは無いから、お茶も1リットルちょっとという感じで、毎月毎月読んで飲んだ。終わってみると、良い話だった。こういうラブストーリーなら好きだ。泣きそうで、でも涙は落ちない、という状態で100ページくらいを読ませるというのを、結構確信的にやってる感じがした。これはハッピーエンドだと俺は思うけど、ニアが消えるのも我慢出来ない人だっているわけだし、何が幸せかは人それぞれ。そういう物語を、ゆっくり一年かけてお茶飲みながら読めたのだから、中々良い一年だったとも思う。


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サントリーの烏龍茶という味

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サントリー「大紅袍」

伊藤園の黒缶とサントリーの烏龍茶は、日本に烏龍茶を広めた最大の功績者だと思う。今の、無糖のペットボトル飲料が当たり前の状況を作ったのも、サントリーの烏龍茶が売れたからだと思う。どうかすると、烏龍茶というのはサントリーの烏龍茶の味がするものだと思っている人もいるかもしれない。

で、サントリーの大紅袍を、高いからみんなで金を出しあって飲もうというお茶会に参加して、47ccを160円出して飲んだ、その最初の感想は、「何て、サントリーの烏龍茶の味がするのだろう」ということ。薄くて、酸味が少し強めで、岩茶に時々ある収斂味があるとか、まあ、そういう特徴はあるにはあるけど、基本のトーンは見事にサントリーの烏龍茶の味だ。

値段を考えず、大紅袍だというレッテルを考えなければ、流石サントリーと言っても良い気がする。この味がサントリーの考える烏龍茶なのだというプライドさえ感じられる。そして、それが47ccで分かるくらい、サントリーの烏龍茶の味は身体に馴染んでいる。ということを思い知らされた気がする。何か凄え。

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日本酒はお米で出来ているということ

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鉄砲隊 吟醸 爆発にごり、開栓中
Photo by megmu@mame-en

mad__hatter君に送ってもらった「鉄砲隊 吟醸 爆発にごり」は、とんでもなく飲み口がスムーズで、果実酒風でもあり、甘すぎない甘味もあり、ヨーグルト的な風味もありの、美味しい酒だった。確かに開けるのは大変だったけど、特に噴出させる事もなく、無事に開ける事が出来たし(俺が開けたわけじゃないけど。某酒飲みの方、ほんとありがとうございました)。

で、スカスカと、飲み過ぎるペースで飲んでいて、これでは倒れるかも、と思ってセーブして、手元にあった迎茶の「武夷岩茶 奇種」を口にしてビックリ。口の中に残る爆発にごりの甘味と、岩茶の甘味が上手いこと混ざってスルスルと喉へ抜けていくのが、とても美味い。この感覚は、お茶請けとお茶がとても良いマッチングになっている時に感じるもの。そうか、日本酒はお茶請けになるのか、と思った。

思って考えると、日本酒は米で出来ている。爆発にごりは、名前通りのにごり酒だし、原酒だし、米っぽさが濃厚な種類の酒でもある。で、お茶はお茶漬けというのがあるくらい、元々米との相性が良い。迎茶の「武夷岩茶 奇種」がまた、お茶漬けにしても美味そうなお茶で、ならば合うのは当たり前なのかと。

ということは、「鉄砲隊 吟醸 爆発にごり」は、かなり米の美味さが活かされているわけで、ならば、餡こも合うかもとか思いついてしまった。おはぎみたいに、とか。ちょうどそこには、叶匠壽庵の「一壺天」があったので、早速試してみた。何か、すげえブーイングが聞えたような気がしたけど、実験の前には全ての事は二の次である。

結論、美味かった。見事に合う。でも、それは、いつもの俺の個人的な味覚なのかも知れず、他人にお勧めはしない。それでも、餡この美味さを引き立てる日本酒というのも凄いなあと思うのだ。米の美味さというのも凄いなあと思うのだ。でも、試してごらんとは言わない、そんな大人の態度も覚えた俺ではあるのだった。

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Tea in the underworld

Sany1425
山手トンネル内非常口

山手トンネルは、トンネルというより、やはり地下道路。ちょっと空気が薄い感じもするし、ここで渋滞したらイヤだなあと思う。ただ、車が通らない中をブラブラ歩くのは面白い。

散歩コースの最後に、椅子や机が置いてあって、お茶が飲めるようになってる風景が、また何とも不思議。あと、数週間で高速道路になる道の真ん中に家族とかカップルが座ってお茶飲んでるのだ。

これ、例えば一人だけで、ふらふらと開通前の山手トンネルに迷い込んで、延々歩いてたら、いきなりこの光景にぶつかったりしたら不気味だろうなあ。その和やかさが、また。どこか、お茶を飲んでくつろぐ集団というのは、普通ではないのかも知れないとか思った。

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ラムを飲む

Sany1444
イギリス系ラムのホットカクテル

バー歯車、少し明るくなってた。店に入ってすぐ、椅子の輪郭が見える。濃い色の酒の色が見える。それでも暗い事には変わりなくて、その暗さが相変わらず心地よい。洋梨とシャンパンのカクテル、ザクロとシャンパンのカクテル、軽く飲んで。

冬場に紅茶が美味いように、ラムが飲みたかったから、飲み比べ的なことが出来るラムをお願いする。旧フランス領で作られた熟成されたラムと、旧イギリス領で作られた色が薄めの個性的なラム。それぞれを、ホットで飲むというのは、バーテンダー濱本君のアイディア。確かに、ラムはそういう飲み物だなあと思う。

イギリス領ものは、やたらと香りが良い。ホットだからさらに香る。味わいは軽く、喉の奥にまるで岩茶のようなコクが通り過ぎる。フランス領ものは、ホットオレンジジュース入り。その柑橘系の味わいが熟成されたラムの香りと混ざって、とてつもなく満足感がある美味さ。ただ、香りはとても刺激的。

飲み比べるなら、美味いは前提で、その違いだけを味わいたい。そういう企画意図を組んで、それぞれの良さを引き出すカクテルに仕上げてもらえる愉しさ。酒で遊ぶのがバーなんだという認識を再確認させてくれる。本気で飲み比べるなら、ストレートで比べるべきなんだろう。でも、それじゃあ美味しく飲めない。比べたいけど美味しく飲んで楽しみたい。楽しみ方まで含めて飲み比べる、そういう比較軸があっても良いと思っていた、それが実行出来て嬉しかったなあ。

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超大雑把な失敗しない茶壺選び

Sany1439
海風號で買った民国の扁石壺

俺の周囲に限った話かもしれないけど、ある程度普通の形をした、やや大きめの民国壺(中華民国の時代に作られた茶壺のこと)で失敗した人はいない。普通の形というのは、水平壺だったり、石瓢壺だったり、倣古壺だったり、扁石壺だったり、漢瓦壷だったりするようなもの。価格は、30000円から120000円くらいするけど、セールを狙えば手に入る。サイズは、300ml以上くらい。本当に民国壺かどうかの判定は、海風號の設楽さんが頼りになる。

あと、誰か、自分が好きな人が5年以上、毎日のように使っていた茶壺。これも失敗がない。まず間違いなく美味しいお茶が飲める。当たり前である。この場合、元の茶壺の価格なんて関係ない。時代も関係ない。その人が気に入って使い続けていたという事実が重要。問題は、どうやって入手するかだけ。そこは自分で考えよう。

ということは、民国以前の茶壺で、自分が好きな人が5年以上使ってるのがあったら、それはもう間違いない。翻って、自分が好きで5年以上使い続けている茶壺があれば、それは民国壺と同じくらいの価値はあるということで、それを人にあげるかというと、相当好きな相手じゃないとあげない。ただ、自分が好きな人は、自分を好きな人ではないかも知れないというのが、茶壺選びの難しいところだ(違)。

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映画でお茶を

シネマアートン下北沢という小さな映画館がある。友人の映画監督篠崎誠に誘われて、伊藤大輔監督、阪東妻三郎・市川右太衛門主演「大江戸五人男」と加藤泰監督、中村錦之助主演「沓掛時次郎・遊侠一匹」、さらに「遊侠一匹」の美術監督を務めた井川徳道氏のトークショーを見に行った。

「大江戸五人男」なんて、ベータのセルビデオを、当時15000円くらい出して購入したくらい好きだし、「沓掛時次郎・遊侠一匹」はビデオ、DVD共に持ってて、劇場でも5回は見ているくらい好きなので、今回も愉しく見た。相変わらずの名作。

シネマアートン下北沢は小さな映画館ではあるけど、オープンカフェまで付いたカフェがある。そこで、緑茶をお願いしたら、「もうすぐ上映なので出来ません」と言われてしまった。良く聞くと、茶葉からきちんと淹れるので、時間がかかるのだそうだ。しょうがないので、グレープフルーツジュースをお願いする。氷をたっぷり入れて、結構大きめのグラスにナミナミと注がれたグレープフルーツジュース。それを、会場に持ち込める。

それ知ってたら、早めに行って、緑茶頼んで席に持ち込んで、熱いお茶を啜りながら、沓掛時次郎が見られたのだった。残念なことをした。お茶のカップも結構大きめだったのは、他のお客さんのを見てチェック済みだし、次回はかならず。

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お茶のフルーツジュース割りは間違っていない

Sany1435
伊藤園「フルーツ割り紅茶 りんご果汁60%」350ml、147円

ずっと、俺が提唱してた、お茶のフルーツジュース割り。賛否両論渦巻きつつ、あまり実行する人は少なくて、寂しい思いをしていたのだけど、それが決して孤独な好みではないことが証明されたようで、とても嬉しい。それが、伊藤園の「フルーツ割り紅茶 りんご果汁60%」。

9月に出てたらしいけど知らなかった。不覚不覚。で、買って飲みました。俺が飲まなくて誰が飲む、という感じで。どこか「伊藤園、パクりやがったか?」という気がしないでもなく「伊藤園、ご近所だから許してやるか」という上から目線での余裕もかましつつ、飲んでみた結論は、「やっぱ、方向として間違ってないよ、お茶のフルーツジュース割り」というもの。

りんご果汁60%ということは、要するにお茶とジュースの割合が4対6ということで、ちょっとジュースが多いかなという気もしないでもない。個人的には50:50か、お茶が多いくらいが美味いと思うのだけど、まあ世間的にはこの程度かとも思う。紅茶っぽさを出すために、苦味を強調しているのも不満といえば不満。それでも、お茶とジュースが混ざるとどんな感じになるのかを伝える味になっているからOK。

基本的には糖がはいったペットボトルは飲まないのだけど、時々、甘いものが飲みたくなることがある。その時に、これがあれば確実に飲む。売れるといいなあとも思う。

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茶壺を紹介するのは難しい

Sany1400
茶壺の海(秘密)

時々、茶壺の紹介記事を大量に書くことがあるのだけど、あれはほんとに難しい。お茶を淹れる道具としての個体差があまり無いから、ボキャブラリが足りなくなるのだ。まあ、そこから言葉を捻り出すのが文章を書く面白さではあるんだけど。

これ、ずっとやってたら茶壺を見る目もアップするのかなあ。あんまりそういう気はしない…。

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お茶は苦いものなのか

Sany1395
海風號「四川紅茶」30g、4000円

お茶の旨味成分と言われているテアニンは、旨味だと思われがちだけど、実は甘味成分なんだと、味覚センサーでお馴染の九州大学の都甲潔先生が言っていた。グルタミン酸の味ではないらしい。

で、昔から不思議なのだけど、抹茶って、何故かとても苦いものとして扱われる事が多いのは何故だろう。あれ、どちらかというと、甘いような気がするというか、お茶会とかで、抹茶って甘いんですね、とか言って驚く人が多いのに、いつまでも、抹茶は結構甘味がある、というイメージは育たない。

中国茶を好きになるきっかけが、お茶なのに苦味や渋味がなくて、甘くて美味しかったから、という人も多いのだけど、この場合の、お茶なのにの「お茶」って、どのお茶なのだろうと思ったりもする。世の中、もちろん苦いお茶も渋いお茶もあるけど(渋いのは淹れ方の問題かも)、苦いお茶より甘いお茶の方が多いような気もするのだ。

甘味の中に苦味が少し入るようなお茶は多いけど、そのほんの少しの苦味が、とても苦手な人が多いということなのだろうか。どうも、そのへんが良く分からない。単に飲み慣れないままに年をとって、苦味に対する耐性が出来ている事に気がつかないまま、子供の頃の記憶を頼りに、お茶は苦いものと思い込んでいるだけなのかもしれないとか思うこともある。

海風號の四川紅茶みたいに、何だかいつ飲んでもビックリするほど甘い香りと味わいのお茶もあって、あれは例外だけど、まあ、だいたいのお茶はほのかに甘いと思うんだけどなあ。だから、甘いということは前提だと思うんだけど、何故か、お茶は苦いというイメージは無くならない。

最近の子供たちのように、ペットボトルのお茶を幼少期から飲んでたりすれば、お茶が苦いというイメージを持たずに育ったりするのだろうか。お茶の美味しさの真価が問われるのは、案外、その後のことだったりして。

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熱を回す道具

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湯町窯「エッグベーカー(大)」2,700円

ちょっと事情があって、エッグベーカーという、ココット皿と土鍋の中間みたいなものを購入した。玉子好きの俺としては、前から目は付けていたものの、わざわざ買う気にはなれずにいたのだけれど、仕事で使うのならと、日本橋の島根館まで行って購入。ネットで買うと2,700円とか2,800円とか、何故か価格が不安定だけど、店舗で買えば2,625円。わざわざ、そのために友人とお茶する待ち合わせ場所を日本橋にしたのは微笑ましい思い出だ(そうか?)。

これが確かに美味しい半熟の目玉焼きが出来る。俺は本来、黄身は固まってる方が好きなのだけど、こんな風に火は通ってて、でも柔らかいという感じの半熟だと、半熟の方が好きと言いたくなる。その秘密は、焼いた器の余熱で黄身を焼くこと。要するに蒸し焼きだけど、火から下ろして蒸し焼きにするのがポイント。

このエッグベーカーで目玉焼きを作りながら、煮出すのと、茶壺とかで淹れるのとの差みたいなもんかと、ぼんやり考える。火にかけながら熱するのと、火から下ろして熱するのは、何だか全く別物で、だからこそ、急須で淹れられるはくばくの麦茶が不思議だったのだけど、麦茶はやっぱり煮出した方が美味い。

ゆで卵と、エッグベーカーで作る目玉焼きもやっぱり別物で、熱を回すタイプの調理と、直火と、遠火の違いは、お茶を淹れる時の方法と関連があるのかないのか。エッグベーカー、意外に出来上がるのに時間がかかるものだから、つい、そういうどうでもいいことを考えてしまったという、まあ、それだけの話。

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フルーツサンドは特殊か?

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千疋屋フルーツパーラー「フルーツサンド&ダージリン」1,345円

フルーツサンドを特殊な食べ物と見るか、普通の食べ物と見るか、美味しい食べ物と見るかは、結構意見が分かれるのかも知れない。普通にサンドイッチと言った時に、あんまりフルーツサンドは入っていないようだけど、フルーツパーラーに行けば大体あるとか。そんな感じで、特殊っぽいし、普通っぽい。

これがフルーツケーキだと普通になるし、フルーツとアイスクリームの組合せであるフルーツパフェも普通。フルーツタルトも普通で、フルーツが入ったパイも普通。デニッシュのパンにもフルーツは普通に合わせられている。

ということで、食パンとフルーツというのが特殊なのかもしれない。食パンに生クリームというのも、特殊性を強調しているかもしれない。確かに、フルーツサンド以外では、あんまり食パンに生クリームは付けない。それだけ聞くと凄く特殊な感じがする。食パンの生クリーム添え。

だからといって、生クリーム無しでフルーツをはさんでも、何か物足りないような気もするし、フルーツの水気は食パンを美味しくするような気がしない。つまり、フルーツと食パンでは駄目だし、食パンと生クリームでも駄目だけど、食パンと生クリームとフルーツなら美味しいと、そういうケースそのものが特殊なのかも知れない。

で、こういう事を言うとさらに特殊かもしれないけれど、フルーツサンドってお茶請けに良いと思うのだ。コーヒーより明らかにお茶だ。元々、ドライフルーツではなく、生フルーツをお茶請けにするのが好きなのだけど、フルーツは、やはり水気が多過ぎるのと、食べ難いのと、甘さがお茶と喧嘩する場合もあって、お茶を選ぶし、フルーツも選ぶ。上手くいけば美味いけど、マッチングを間違うと手に負えない。

ところがこれがフルーツサンドになってると、食べやすいは、甘さはクリームがまとめるから、それをお茶で流すと美味いし、水気も食パンがうまいこと調整してくれるし、かなりお茶を選ばないお茶請けになるのだ。と、俺は思うのだけど、それ以前に、フルーツサンド自体が特殊で、フルーツをお茶請けにするのも特殊で、フルーツと生クリームを合わせるのも特殊で、特殊の三重苦は、要するに、単にとても個人的な好みということなのかと、美味しい千疋屋のフルーツサンド(チーズがアクセントとして入ってて美味いんだ)を食べながら幸せなんだか、悲しいんだか、とよく解らない気分になるのだった。

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缶コーヒーの複雑

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高校の時の友人にジョージアが何より好きという奴がいた

明日、というか日付的には今日、コカコーラに「ジョージア・ヴィンテージレーベル」についての取材に行く。50日で1億本売れたのだそうだ。それは缶コーヒー最速だそうで、それだけの「差別化」が出来たという事なのだろう。

缶コーヒーは、たまに飲むと案外美味いのだけど、何と言うか味が妙に複雑に感じる。コーヒーってもっとシンプルな味わいの飲み物だと思うんだけどなあ。

まあ、美味しい飲み物って、実はとても味わい自体はシンプルだったりすると思っている。太くてシンプル。それを無理に造ろうとすると複雑になるというのも、分かるような気がする。いつまでも聴いていられる名曲のコード進行が3コードだったりするようなものではないかと。

「ジョージア・ヴィンテージレーベル」も缶コーヒーの味ではあるんだけど、舌の上で一瞬、コーヒーらしいシンプルさを感じる事があって、「これかなあ」とか思ったりする。開発者の話もきけるようなので、取材、愉しみだなあ。この手の製品も、いわゆるプロダクトデザインの産物だと思う。

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お茶は茶缶から出てくるものだと思っているのだけれど

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並んだ茶缶を眺めながらお茶を飲む

カウンターの向こうに大きな茶缶がいくつも並び、試飲をお願いすると、おもむろに、その茶缶を出して中を見せてもらい、そこから出したお茶を淹れてもらって飲む。気に入って、買う時にも、当たり前のように、その茶缶から出した茶葉を袋に詰めてくれる。

オーソドックスなお茶屋の風景だと思っていたのだけど、ふと気がつくと、そんな風にお茶を飲ませてくれて、そんな風にお茶を売ってくれる店って、海風號くらいしか知らない。

でも、初めて海風號を訪れた時にも、その風景をオーソドックスだと思ったのを覚えている。何故か。

もちろん海風號でも、奥に沢山の茶葉が保存されてて、茶缶の中には設楽さんが自ら篩った茶葉が入っているわけで、茶缶で保存されているわけではない。でも、俺は茶缶の中からお茶が出てくるのを見ると、安心するというか、嬉しい気分になる。何故か。

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体液とか身体から出るものとか

Sany1385
川尾朋子さんのパンフとかブックカバーとか

飲み物が好きなせいか、元々、体液系に興味があるから飲み物にも惹かれるのか分からないけれど、身体が水で出来ていることとか、身体から出る体液の色々とか、そういうものと向き合って、色々考えるのが好きだったりする。汗とか精液とかリンパ液とか、そういうのをしつこく描写する小説を書くのに凝っていたこともある。

凄え美味いお茶をガンガン飲んで、風呂に入ると毛穴から、そのお茶の香りが噴き出す事がある。汗の味がお茶だったりすることもある。そういうのがエロティックだったり、ライブ感だったりする。それと同じように、膿が出たり、掻き毟って血が出たり、病気で色んなものを出したりして、そんな風にして、液体が循環している。お茶を飲むのも、そんな循環の一つ。

友人に川尾朋子という書家がいて、彼女から「アトピーとかの記憶とか、その時の状態とかをシリーズで書いてるんです」という話を聞いて、面白いと思って、小さな画像ファイルとか見せてもらって、とても興味を持っていたのだけど、ついに、実物を見る機会を得た。で、ビックリした。想像を越えて、それらの作品はダイレクトに皮膚や、その下に感覚として届いた。共感とか。

その身体感覚が、とてもパンクだった。パンクロックにどっぷり浸かっていた10代後半から20代前半の、むず痒いような焦燥感とか、その頃無駄に排出していた様々な体液とか、変容し、反復し、断続する、皮膚感覚的なコミュニケーションが甦るような作品群。カッコ良くて。

12月1日から9日まで、浅草橋のマキイマサルファインアーツ2Fで行われてる「墨集団翔Sho SUMI三人展 遊離」で、川尾朋子さんの作品を見る事が出来るので、ロックな体液系の人は是非、見に行って欲しい。

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祁門紅茶はいつも美味い

Sany1372
海風號「祁門紅茶」50g、3000円

海風號で、祁門紅茶を飲ませていただく。今年の祁門はやたらと甘くて、その甘味の中に少しだけ酸味があるという、リンゴを思わせるフルーティーな味わい。刺激が少ない香りも気持ち良い。

何にでも合うし、単独で飲んでも美味いので、買っても買ってもすぐ消費する。海風號のお茶の中で、金奨鉄観音と並んで消費量が多いのが祁門紅茶だと思う。でも、家で飲むより、海風號で設楽さんとしゃべりながら、設楽さんに淹れてもらうのが美味いから、海風號で「何飲みますか?」と言われて、言ってしまうのも金奨鉄観音か祁門紅茶なのだった。

で、家に帰って、今は怪ラジオの妖怪替え歌を聴きながら、やっぱり祁門紅茶を飲んでいる(お茶請けにナイススティックが食べたくなった)。寝る前に飲んでも眠れなくなった事はないけど、それは眠くなるまで寝ないからというだけのことなのだろう。

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