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ジャスミン茶の可能性のようなもの

0707011
写真は愛里茉莉花茶玉米8yinをボンベイサファイアに漬け込んだもの。
Photo by megmu@mame-en

フレーバー茶は色々あるけど、基本的にはそれほど好きではない。頂き物の緑茶ベースのものを冷茶にしたり、きちんと作られたライチ紅茶を冷やしたりはするものの、まず自分で買うことはないのだけれど、唯一の例外がジャスミン茶。沖縄のサンピン茶も含め、ジャスミン茶は買う。というより、在庫を切らさない。

元々は、大して好きではなかったのだけど、海風號の茉莉針螺を飲んで、美味いジャスミン茶は美味いということを知った。沖縄料理屋で氷を山盛り入れたジョッキで飲むサンピン茶が、また美味かった。そして、とにかくビックリしたのが、愛子さんがプロデュースして作った愛里茉莉花茶玉米8yin。とりあえず、俺のジャスミン茶は、この三種類。

海風號の茉莉針螺は、とても優しい。ジャスミンの香りもしっかりしてるけど突出しない。どこまでもフワフワと甘く、いつまでもフワフワと漂うように香る。それでいて、喉の奥にシンとキレイな水のような味わいがあって、とても好きだ。

愛里茉莉花茶玉米8yinはコントラストが高い。歯切れの良いシャッキリした味わいと、とても強いけどクリアだから嫌みが全くない花の香りの穏やかさが合わさって、美味い美味いと飲んでしまう。味は味覚だけで感じているのではないという事実を実感できるお茶。

ただ、どちらのお茶も、いつでも手に入るものではないのが、とても悲しい。茉莉針螺は一年に一度入荷するかしないかだし、愛里茉莉花茶に至っては、もしかするともう手に入らない。

名古屋のバーテンダーが考案したという、愛里茉莉花茶玉米8yinをボンベイサファイアに漬け込むという飲み方がある。これが、本当に美味い。元々、ジャスミン茶は、黒糖焼酎に混ぜても美味いし、麦茶と混ぜても絶品なのだけど、この愛里茉莉花茶玉米8yin+ボンベイサファイアは格別。ジンとしてはクセの強いボンベイサファイアに全く引けを取らない香りの強さと風味の切れ味は、愛里茉莉花茶玉米8yinだからこそだと思うのだ。

バー歯車の濱本君に、この愛里茉莉花茶玉米8yin+ボンベイサファイアを試してもらったら、「こんなお茶があるんですね」と本気で驚いていた。「この状態でも特別なのは分かります」と言いながら、彼が作ってくれたのは、パリジャンの変奏。ジンとベルモットとカシスリキュールで作るカクテルのジンの部分を、愛里茉莉花茶玉米8yin+ボンベイサファイアに変えて、香りを際立たせるように、配合のバランスを少し変えて、カシスリキュールをカシスのコクが強いタイプにしたもの。

これが、本気で凄くて、愛里茉莉花茶玉米8yinの風味と香りをそのままに、喉越しに紅茶のようなコクを加えたような感じで、ここまで美味しいカクテルは初めてかも、というくらい美味かったのだった。その時思ったのが、ジャスミンの香りとお茶との相性の良さは、とても柔軟だということ。愛里茉莉花茶玉米8yinのような、とんでもなく手間をかけたお茶だからこそ、ではあるのだけれど、それでも、ジャスミン茶というお茶の可能性を追いかけた結果生まれたものは、さらにジャスミン茶の可能性を広げるものだったというのは、お茶好きにとって、相当嬉しいものだ。

愛里茉莉花茶玉米8yinというのが、どういう経緯で、どういう手間で生まれたのかは、愛子さんのサイトのこのあたりを読んでもらえば分かると思う。こんだけ材料にこだわって手間をかければ、そりゃ良いものが出来るだろう、というケチ臭い予想をぶっ飛ばす、想像を超えたお茶が出来てしまったというのが、04年の奇跡ではあるのだけれど、要するに、何回香り付けするかなんてのは、分かりやすい指針の一つでしかないってとこで。

それでも、碧螺春とか鉄観音に比べれば、全然安いのだ。だから、平気で冷茶にもするし、お酒にも漬けるし、がぶ飲みもする。そういうお茶だからこそ、飲み物遊びの可能性も広がる。そんな愛里茉莉花茶が飲みたい人は、愛里さんのブログのここを読んで欲しい。で、その内容を理解した上で、心の隊員に応募して欲しい。あと、実際に飲んで見たいという人がいたら、俺に連絡してね。愛里茉莉花茶を飲む茶会を開催する予定なので、参加希望者も。連絡先はnotomi@textlife.net

単なるお茶を越えて、色んな飲み物の原料としても魅力的な愛里茉莉花茶を、本当に長く飲み続けたいと思う。バー歯車の変奏パリジャンだって、また飲みたいし、愛里茉莉花茶カクテルK2バージョンはまだ飲んでもいないのだ。ああ、考えるだけでも広がる可能性。

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