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海風號のセールで茶壺のことを考えた

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朱泥小倣壷、セール価格7000円

今、海風號のオンラインストアでは、OZONE夏の大茶会に来られなかった人向けに通販のセールを行っている(もちろん大茶会に行った人も買える)。23日(月曜日)に始まったばかりだけど、さっき見たら、民国壺とかはほとんど売り切れていた。何か、皆様見る目あるなあと思う。

ただ、今回の仕入れについて設楽さんと話していて、ちょっと気がついたことがある。良い茶壺を使うにこしたことはないのは、まあ、そうなんだけど、でも、茶壺に何万円もかけられるのは、やはり一部の人なのだ。頑張って出して一万円まで、という人でも、結構マニアというか、がっつりとお茶に嵌まってる人だと思う。

設楽さんが「一万円以下で買えて満足できる茶壺を探したんですよ」と言うように、今回、実はセール価格で5000円から10000円までの茶壺が面白いのだ。というか、俺は実は最初よく解らなかった。それは、既に俺が、お茶を淹れるのに満足出来る茶壺を既に持ってるからだった。設楽さんの「これから中国茶に興味を持とうというお客さんは、何万円も出しません」という言葉を聞いて、ちょっと感覚が麻痺していた自分に気がついた。

確かに、値段ではないし、高い茶壺は手が出なかったのだ、俺も(今も、そんなに高いのは買えないけど)。今でも、最も利用頻度が高いのは、思い切って買った当時20000円の初代漢瓦壷と、8000円の早期壺、そして年期が入ってるけど元の値段は10000円くらいという倣古壺の三つ。そして、そのどれもが、本当に美味しくお茶を淹れてくれる。

結局、気に入って使い続けるかどうかだし、ひどいものを掴まないことで、そう考えると、今回のセールの5000円から10000円の茶壺は、かなりのお買い得だ。だって、これなら海風號の茶壺として売っても大丈夫と、設楽さんが保証している茶壺が、5000円とかで買えてしまうわけだから。例えば、一番上に載せた写真の朱泥小倣壷(要するに、小さな倣古壺だ)。これが7000円で買える。しかも、今見たら、まだ8個あるのだ。初めてとか二個目の茶壺がこれだったら、何だかとても当たりな気がする。

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個人的には、上の写真の紫泥小壷が好きだ。これ設楽さんが気に入って一窯買い占めたというものだけど、確かに良くできてた。これが10000円なら本気で安い。初心者にもギリギリ手が届く価格だと思う。在庫も残り4個だった。この形、設楽さんが好きなんだよなあ。好きなだけあって、この形の茶壺の中でも抜群にキレイだし。

他にも、轆轤引きの茶壺の意外な使い道とか、育つ茶壺しか選ばないという話とか、色々聞いていて、何となく、古い茶壺にばかり目が行っていたことに気がついて、とても反省した。そんなつもりは全然なかったのに。しかも俺、それほど古いのなんて持ってないし(せいぜい民国どまり)。なのに、何となく7000円の茶壺を軽視してた。バカみたい。良い悪い、好き嫌いは、自分で決めれば良いことなのにね。

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で、つくづく好きなのは、この漢瓦壷。何度も書くけど、初代バージョンの今回のロットは、本気で良いから嬉しい。で、そのミニバージョン、ミニで朱泥って、あんまり作ってないけど、これがまた上出来。大茶会では団泥の方が売れたみたいだけど、俺は朱泥が好き。そういう、自分の好みをきちんと打ち出した上で選ぶのが、モノ選びの基本だって、分かってたのに狂ってた。ああ、大好きな8000円の早期壺でお茶淹れて、感覚をリセットしよう。

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OZONE夏の大茶会2007の海風號とかの事前情報など

ということで、本日、搬入の手伝いをしつつ、海風號ブースとFormosa Tea Connectionの一部を見てきたんで、ちょっとだけリークしてみよう。つーか、毎年恒例か。今年は雨が心配だけど、何か安くて良い物が多いっぽいので、通うと良いことあるかもしれん。

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海風號では、例えば上の写真の茶壺は5000円均一。普段は7000円で売ってる奴だから、お買い得。

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このへんが、10000円を7000円。個人的には、ここが一番の狙い目だと思う。倣古壺、石瓢壺の小振りの良い感じのが多いので、普段使いとか、ギフトとか、そういうのに向いてるのが並ぶ。

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今までで最高の出来の朱泥漢瓦壷は、通常価格15000円が12000円に。ここで売切ったら、後は地方向けセールで売切り。今回のは、前の持ってる人も予備に押えた方が良いくらいの出来(俺も買った)だと思う。

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この紫砂の新型漢瓦壷をはじめ、海風號に茶壺が二百個で紹介した茶壺は、どれも記事に書いた価格から三割くらい安くなってるので、要チェック。白磁のオリジナル茶壺も6000円になる。あと、お店のガラスケース内にあった高価な茶壺たちは、半額になってるのも多いから、ガンガン設楽さんに聞いて、サービスしてもらおう。例の巨大漢瓦壷も十二万円が六万円。

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あと、今回の目玉というか大茶会だけの製品として、文山包種25gと茉莉雪芽25gをガラス瓶に入れて、割れ物用の梱包材に入れた茶葉セットが限定100セット、3000円で発売される。今回、海風號ブースはお湯がわかせないので試飲が出来ない。でも、OZONEの中にあるコンランカフェでは海風號のお茶が飲めるのだ。そこで飲めるのが、文山包種と茉莉雪芽。ということで、カフェで飲んで気に入った人にも買ってもらえるようにというセットを設楽さんが用意したというわけだ。

で、週末には、このセットに加えて、もう少し小さな瓶に龍井と宜興碧螺春をセットにしたものも発売するそうだ。価格は2000円。70セット限定。

Formosa Tea Connectionのブースでは、戦後すぐくらいのガラスコップのデッドストックがあって、それは買おうと思った。一個1000円で、形も質も揃ってるから、複数買い揃えるのも良さそう。あと、マリーナ仕様のペアカップも面白かった。

ともあれ、雨も降るし、雨降りサービスとかしようかとか言ってるのも小耳に挟んだ。あと、結構駅から歩くし、シャトルバスも乗り場が駅から離れてて、雨が降ると行くのが面倒なOZONEだけど、京王バス新都心循環線使えば、結構楽に行ける。100円かかるけど、京王百貨店の前から乗れるから、駅からほとんど濡れずに行けるのがポイント高い。バスもシャトルバスより大きくて座れるし。京王バス新都心循環線の情報はここから。

ともあれ、今年も始まる。例によって、俺は近所だから、ちょいちょい顔を出す予定。土曜日以外なら、連絡貰えれば付き合えると思うので、お出かけの際は一声掛けてみてね。

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海風號に茶壺が二百個

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OZONE夏の大茶会に向けて北京に仕入れに行っていた海風號主人設楽さんが帰ってきた。北京から200個の茶壺を連れて。お手頃なのから、ちょっといい奴、オリジナル茶壺に凄え茶壺まで、とにかく大量に入荷している。これらが、夏の大茶会&その後の大茶会に来られなかった地方の方向けの通販セールで一気に売れていくのは、毎年のこと。

ただ、その前に、どうしても押えておきたいとか、大茶会前に予習しておきたいという方向けに(というか、本当は俺が好きな茶壺を売れる前にチェックしておきたいからだけど)、ざっくりと目に付いたものをご紹介。何か、どんどん増える偽物から、ちゃんとしたものを選び出す作業が年々大変になっていると、設楽さんがぼやきつつ、それでもしっかりと選んできた茶壺たちである。



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まずは、この水平壺。今回の仕入れ分で最も俺好みだったのは、これ。土が良くて、形もキレイで、「これいいですねー」と言ったら、「完全に本物の民国壺ですよ」と設楽さん。180mlくらいの一人から二人飲みサイズ。価格は六万円だけど、大茶会ではもう少し安くなる。一点物だから、ここで手に入れとくか、大茶会に勝負を掛けるかが悩み所。でも、これは本当に良い感じ。模様も好きだ。



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続いて、100mlくらいの小さな石瓢壺。これ、小さいんだけど、土の味わいは、今回の茶壺の中でもナンバーワンだと思う。この小ささで、こんなにまで土の感じが良い物って珍しい。そのせいか、小さいのに、やけに風格があるのだ。価格は五万円。手にしたら、しばらく手放せないくらい、手触りも持ち心地も良かった。何か凄い茶壺。



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これも小さめ。120mlくらいの倣古壺。小さいのに形のバランスが良くて、小さめの倣古壺にありがちのズングリした印象が無いスムーズな平たさが魅力。使いやすそうで、美味しく入りそうな土味で、初めての茶壺にも良さそう。つーか、このレベルの茶壺を最初に持ってたら、しばらく茶器を買わずに済みそう。価格は三万円。



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これ、変な形だけど、古くからあるスタイルらしい。僧帽壺とか鶏冠壺とか呼ばれるものらしい(見たまんまのネーミングね)。今まで海風號では見たことがない形だったので、「これ珍しいんですか?」と聞いたら、「結構あるけど、いいのが無かったから買わなかっただけ。これは古いし、使えるし、良い物だったから買ってきた」ということ。蓋はビシっと閉まるし、清の末期から民国の初期くらいはある古いものだそうだ。200ml入って六万円。設楽さん的今回の目玉の一つだそうだ。



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これは250mlくらい入る石瓢壺。一見、普通の石瓢だけど、手に取ってみるとかなり凄い。まず、色で分かる人もいるかも知れないけど、これ煙養壺。煙で燻すことで土肌に味わいを出したもの。だから色が本当にキレイ。で、作りが凄く丁寧なのだ。下手な作家物よりもしっかりしてる感じ。これで大量にお茶入れて冷茶にしたりするとスペシャルなお茶が出来そう(そんな邪道な使い方するのは俺だけか?)。四万円はお買い得かも。



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これは設楽光太郎プロデュースによる白磁の茶壺。170mlくらいだから、サイズ的には前の白磁の漢瓦壷とおなじくらいの容量。特徴は、ぷっくりと膨らんだ注ぎ口の形状。これが設楽さんのアイディアで、この膨らみによって、お茶がある程度の速度でスムーズに出るわけだ。注ぎ口が小さくて、ゆっくりと出る茶壺だと、思った通りの濃さで抽出するのが難しいが、この茶壺なら、注ぐ速度が速いので、思った通りの濃さで出せる仕掛けだ。これで8000円。今回の大茶会の目玉になりそう。



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この漢瓦壷も設楽さんプロデュース。紫砂で従来の漢瓦壷より大きめに作らせたものだそうだ。210mlくらい入るから、漢瓦壷がサイズ的に不満だった人にはとても良い選択ではないかと思う。実は、俺は、今回、これよりさらにもう一回り大きな団泥の漢瓦壷をゲットしたのだけど、大きめ漢瓦壷は使いやすいよー。これは一万五千円。これと白磁のは、数がいくつかある。他は一点物。

大茶会の海風號ブースレポートは、またやるけど、とりあえず予告編みたいな感じで。とにかく、設楽さんは、200個揃えて大茶会に備えているわけで、今年も熱い茶会になりそうだと思う。安いのにも、かなり使いやすそうなのが沢山あるし。

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ジャスミン茶の可能性のようなもの

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写真は愛里茉莉花茶玉米8yinをボンベイサファイアに漬け込んだもの。
Photo by megmu@mame-en

フレーバー茶は色々あるけど、基本的にはそれほど好きではない。頂き物の緑茶ベースのものを冷茶にしたり、きちんと作られたライチ紅茶を冷やしたりはするものの、まず自分で買うことはないのだけれど、唯一の例外がジャスミン茶。沖縄のサンピン茶も含め、ジャスミン茶は買う。というより、在庫を切らさない。

元々は、大して好きではなかったのだけど、海風號の茉莉針螺を飲んで、美味いジャスミン茶は美味いということを知った。沖縄料理屋で氷を山盛り入れたジョッキで飲むサンピン茶が、また美味かった。そして、とにかくビックリしたのが、愛子さんがプロデュースして作った愛里茉莉花茶玉米8yin。とりあえず、俺のジャスミン茶は、この三種類。

海風號の茉莉針螺は、とても優しい。ジャスミンの香りもしっかりしてるけど突出しない。どこまでもフワフワと甘く、いつまでもフワフワと漂うように香る。それでいて、喉の奥にシンとキレイな水のような味わいがあって、とても好きだ。

愛里茉莉花茶玉米8yinはコントラストが高い。歯切れの良いシャッキリした味わいと、とても強いけどクリアだから嫌みが全くない花の香りの穏やかさが合わさって、美味い美味いと飲んでしまう。味は味覚だけで感じているのではないという事実を実感できるお茶。

ただ、どちらのお茶も、いつでも手に入るものではないのが、とても悲しい。茉莉針螺は一年に一度入荷するかしないかだし、愛里茉莉花茶に至っては、もしかするともう手に入らない。

名古屋のバーテンダーが考案したという、愛里茉莉花茶玉米8yinをボンベイサファイアに漬け込むという飲み方がある。これが、本当に美味い。元々、ジャスミン茶は、黒糖焼酎に混ぜても美味いし、麦茶と混ぜても絶品なのだけど、この愛里茉莉花茶玉米8yin+ボンベイサファイアは格別。ジンとしてはクセの強いボンベイサファイアに全く引けを取らない香りの強さと風味の切れ味は、愛里茉莉花茶玉米8yinだからこそだと思うのだ。

バー歯車の濱本君に、この愛里茉莉花茶玉米8yin+ボンベイサファイアを試してもらったら、「こんなお茶があるんですね」と本気で驚いていた。「この状態でも特別なのは分かります」と言いながら、彼が作ってくれたのは、パリジャンの変奏。ジンとベルモットとカシスリキュールで作るカクテルのジンの部分を、愛里茉莉花茶玉米8yin+ボンベイサファイアに変えて、香りを際立たせるように、配合のバランスを少し変えて、カシスリキュールをカシスのコクが強いタイプにしたもの。

これが、本気で凄くて、愛里茉莉花茶玉米8yinの風味と香りをそのままに、喉越しに紅茶のようなコクを加えたような感じで、ここまで美味しいカクテルは初めてかも、というくらい美味かったのだった。その時思ったのが、ジャスミンの香りとお茶との相性の良さは、とても柔軟だということ。愛里茉莉花茶玉米8yinのような、とんでもなく手間をかけたお茶だからこそ、ではあるのだけれど、それでも、ジャスミン茶というお茶の可能性を追いかけた結果生まれたものは、さらにジャスミン茶の可能性を広げるものだったというのは、お茶好きにとって、相当嬉しいものだ。

愛里茉莉花茶玉米8yinというのが、どういう経緯で、どういう手間で生まれたのかは、愛子さんのサイトのこのあたりを読んでもらえば分かると思う。こんだけ材料にこだわって手間をかければ、そりゃ良いものが出来るだろう、というケチ臭い予想をぶっ飛ばす、想像を超えたお茶が出来てしまったというのが、04年の奇跡ではあるのだけれど、要するに、何回香り付けするかなんてのは、分かりやすい指針の一つでしかないってとこで。

それでも、碧螺春とか鉄観音に比べれば、全然安いのだ。だから、平気で冷茶にもするし、お酒にも漬けるし、がぶ飲みもする。そういうお茶だからこそ、飲み物遊びの可能性も広がる。そんな愛里茉莉花茶が飲みたい人は、愛里さんのブログのここを読んで欲しい。で、その内容を理解した上で、心の隊員に応募して欲しい。あと、実際に飲んで見たいという人がいたら、俺に連絡してね。愛里茉莉花茶を飲む茶会を開催する予定なので、参加希望者も。連絡先はnotomi@textlife.net

単なるお茶を越えて、色んな飲み物の原料としても魅力的な愛里茉莉花茶を、本当に長く飲み続けたいと思う。バー歯車の変奏パリジャンだって、また飲みたいし、愛里茉莉花茶カクテルK2バージョンはまだ飲んでもいないのだ。ああ、考えるだけでも広がる可能性。

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