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そもそもアップルティーとは淹れ方のことである

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Photo by megmu@mame-en

賛否両論はあるものの、レモンティーは紅茶の飲み方の一つであって、紅茶の種類ではない。レモンの香りを紅茶につけたフレーバーティーでもない。ミルクティーも同じ。ミルクの香りをつけた紅茶のことではないのは、誰もが知っていることである。フルーツティーと呼ばれるお茶も、レモンティー同様、紅茶に果物を直接入れたもの。

しかし何故か、アップルティーはフォーションのフレーバーティーが有名なせいか、リンゴの風味を付けた紅茶のことを指すケースが多い。それはそれで、好きな人も多いし、フレーバーティーとしてのアップルティーを否定するものではない。しかし、レモンのフレーバーを付けた紅茶がわざわざ作られていないという事実に気がつかねばならないのだ(まあ、レモンフレーバーティーもあるにはあるんだろうけど)。

レモンティーは、ただでさえ賛否両論なのだ。レモンスライスを直接入れるのではなく、果汁だけを入れた方が美味いのは自明だが、それが普及しているわけではない点を見ても、レモンティーという存在のあやふやさは分かる。個人的には安いアイスティーにレモン絞るのは美味いと思うのだが、それは既に紅茶の飲み方からは逸脱しているという考え方もあるだろう。ここでの問題は、いずれにせよ、レモンの酸味は紅茶に強過ぎるということだ。話題のSAKE TEAでレモンを入れることを推奨しているのは、逆説的に、レモンの役割を浮かび上がらせていると言えるだろう。

では、リンゴはどうだろうか。紅茶にリンゴのスライスを入れて飲むという飲み方も確かにある。しかし、これはやってみると分かるが、リンゴの風味は、多少の香り以外ほとんど無いに等しく、また紅茶の美味しさ自体をどうこうするレベルでもなく、単に紅茶の温度を下げることで味わいを阻害する程度の働きしかない。

あるところで、究極のアップルティー(仮)と至高のアップルティー(仮)を飲む機会があった(その詳細は、こちらの記事を参照していただきたい。なぜこの文章がこういう文体なのかも分かるかもしれない)。そのアップルティーは、どちらもリンゴの皮を煮たお湯で紅茶を淹れるというものであった。つまり、これはミルクティーなどに近い、淹れ方としてのアップルティーだ。この淹れ方だと、リンゴの香りや味が、紅茶の味わいの中で正当に主張する。

ポイントは、リンゴは単に紅茶に入れても香りが立たないという事実。リンゴの皮を煮れば分かるが、煮立たないと香りが立たないのだ。甘酸っぱい味わいも煮立てて初めて出てくるものだ。そして、似ているようでレモンのような柑橘系の酸味とは違う、リンゴ特有の柔らかな酸は、紅茶の渋味を増すこともない。もちろん、その味わいや香りは、穏やかなもので、SAKE TEAの不味さ隠しには使えない。

リンゴは、お菓子には最適の紅玉よりも、むしろ普通に食べて美味しい種類を使うべきではないかと思っている。お茶の味わいとしての「酸」は重要な要素だが、それを外部から補うというような種類のものではないと思うのだ。もちろん、紅玉の酸味を紅茶の中で味わいたいという、リンゴを主役としたアップルティーもあって良いが、そして、それはそれで大変美味しいのではあるが、ならば、その味わい方はアップルティーでなくとも構わないのだ。紅玉を使った究極のアップルティー(仮)が、福島産の甘いリンゴを使った至高のアップルティー(仮)に一歩譲るのは、その点である。

そもそも、アップルティーとは紅茶を純粋に味わうという点では邪道なのである。もはやそれは紅茶ではないと言っても構わない。しかし、紅茶を素材に使った飲み物としては、とても優れたものだ。そして、素材が出来上がりに反映するのはアップルティーであっても変わらない普遍の事実。そこに、本当に美味しい紅茶を使おうとするのは、何も間違ったことではない。それを勿体ないと思うのであれば、それは紅茶好きであって、飲み物好きではないという、ただそれだけのことで、そこに意見の相違があるのは、むしろ当然というものである。

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コメント

>紅玉を使った究極のアップルティー(仮)が、福島産の甘いリンゴを使った至高のアップルティー(仮)に一歩譲るのは、その点である。

「双方とも素晴らしかったですが、その点によって、今回は「至高のメニュー」の勝ちとします。」

と言った感じでしょうか(笑)。

K原Y山先生調の文章楽しかったです♪ アニメ版のあの声で記事を読んで欲しい気がします (^^。

投稿: mad__hatter | 2007.01.19 17:08

お茶がイギリスからアメリカに伝わりやがてカリフォーニアのレモンが登場してくるわけですが、当時の紅茶が現在の紅茶と同じだったとは思えません。
当時のアメリカ人はお茶のなんたるかを全く知らなかったんでしょうね。

投稿: kamekiti | 2007.01.19 17:20

紅茶としてというより、レモンティーという飲み物として、僕はレモンティーが好きです。まあ、紅茶と思わないからのめるのか。でも、嗜好品ですからね。

投稿: tearecipe | 2007.01.22 21:45

タンブラーを探すうちに、こちらにたどり着きました。
こんにちは。

私は、コーヒーは飲みすぎると胃(?)が痛くなってしまうので
紅茶や日本茶、中国茶を日ごろ多く飲みます。
最近は、ノンカフェインということで
ルイボスティーが多いかな。

それにしても楽しそうなお茶会ですね。
アップルティーの話も面白かったです。
それでは。

投稿: moko | 2007.01.23 11:37

レス、遅れました、すみません。

mad__hatter君
今回は、喋りの真似じゃなくて、文体模写。文章は読んだ事無いけど、こんな感じかとか。だから少し若い感じにしてみました。これでも、美味しんぼ、50冊くらい読んでから書いたのだよ。バカみたい。

kamekitiさん
アメリカでのお茶の受け入れられ方って、どうなんでしょう。元はイギリス人という人も多いはずなんですけどね。そういうことを考えるのも面白いですね。

tearecipeさん
いや、あたしもレモンティー好きなんですけどね。特にアイスは。でも、紅茶好きには評判悪いですわ。

mokoさん
初めまして。あたしがやるお茶会は、かなり適当なので楽しそうだと思ったあなたは、ちょっと変わり者かも(笑)。ルイボスティーというのも、なんとも邪道なお茶で面白いですよね。今後ともよろしくです。

投稿: のーとみ | 2007.01.27 04:56

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