海風號の新着茶器2008年夏

Ganreicha
海風號「武夷正岩茶」の冷茶。ビールのようにゴクゴクいける。

今年は夏の大茶会が無い。で、設楽さんと「海風號で『夏の小茶会』とかいって、少人数のフリマ茶会でもやりましょうか」とか話していたのだけど、そんなバカ話以上に律義な設楽さん、例年通り北京に買い付けに行って、本来なら夏の大茶会用だったはずの、茶壺やら茶杯やらを持って帰ってきてくれた。で、セールもやるそうだ。正に夏の小茶会。俺がフリマ茶会とかやるより全然いい。

Natsushin01
で、上の写真は、そんな新着茶壺の一つ。縦長い竹をイメージしたような茶壺で、写真だとやや形が歪んでるけど、実際はほぼ円筒に近い、真直ぐした形状。サイズも100ccと小振り。この手の細長い円筒状の茶壺は、実はお茶を美味しく淹れるのが難しい。上手く茶葉が回らないのか、どうしても薄く入る傾向がある。でも、このくらい小さいと大丈夫かもしれない。縦長い茶壺、好きなんだけど難しいから手を出してないけど、これなら、という気がした。これは28000円。セールでいくらになるかは分からない。

Natsushin02
続いて目に留まったのが、これ。これは完全な円筒形。で、やたらと精巧に出来ている。あまりに蓋とかキッチリしているので、「これ凄いですね」と言ったら、「一応、作家物だから」と設楽さん。李建軍という方の作だそうだ。だからといって、その李さんを調べる気さえないあたり、ほんとに作家に興味が無い俺だけど、この茶壺は中々好きだ。ちょっとキッチリし過ぎてる気はするけど、そう思うのが、俺の作家物に興味が薄い原因かもしれない。150ccで38000円。失敗無くお茶が入りそうだ。

Natsushin03
続いて、これ。何か、漢瓦壷の蓋だけ変えたみたいなフォルムだけど、漢瓦壷の漢瓦は、蓋の把手の形のことだから、これは漢瓦壷ではない(どうでもいいことだけど)。結構、キッチリと良い仕事が為された茶壺で、でもそこはかとなく呑気なムードもあって、今回の新着茶壺の中では一番好きかも。土の感じも好きだし。150ccで22000円。結構リーズナブルなような気がする。

Natsushin04
これは、平たい感じで大きめの漢瓦壷。これまで色んな大きめ漢瓦壷があったけど、その中でも一番、作りが丁寧な気がした。我が家にある大漢瓦壷より二回りほど小さくて、容量も300ccくらいだから、完全に実用品。注ぎ口が漢瓦壷にしては、前に出ている形状も、平たさを強調していて好き。価格は35000円。蓋の漢瓦部分が低過ぎる気もするけど、これも平たさの表現の一つと考えれば、その徹底ぶりも愛すべき茶壺だと思う。

Natsushin05
今回の目玉は、この茶壺だそうだ。まあカッコいい。カキッ、シャキッとしていて、注ぎ口の鉄砲口加減が、もうこれ以上無いくらい鉄砲していて、潔さを通り越して何かの原器みたいだ。で、とにかく精密に出来ている。だから多分そうかと思ったら、やはり作家物だ。呉群祥さんという1954年生まれの方。350ccで15万円。多人数のお茶会なんかで使うとカッコよいし、質実剛健な感じが嫌みが無くて良い感じ。

Natsushin06
ついに、設楽さんも満足が行く出来になったという、白磁の漢瓦壷も入荷している。これ、出来が良い。個人的には今までの中で一番好きだ。形が、王暁健の初期型漢瓦壷に似ているのも好きだ。ちょっと肌が白過ぎて青みがかってるのも、ちょっとクールな感じでカッコいい。価格は1万円。これは、初代版を持ってる俺も買っておこうかと思う。

Natsushin07
茶杯で面白いと思ったのは、まず、これ。中国の吉祥紋様を描いた、てのひらにちょうど収まる程度の、いわゆる中茶杯。フォルムがシャキッと立っていて、手に持った時に気持ち良い。通常の藍染め版の他に、緑と赤でクリスマスみたいな感じになってるバージョンもあって、粋とポップが揃っているのも好き。これ、一つ6000円をセール期間中は4000円だそうだ。

Natsushin08
あと、こっちはぐい呑みサイズと言うか、かなり小さい茶杯だけど、蝙蝠模様がちょっとタバコのゴールデンバットを思わせて、かつて愛飲していた身としては、引きつけられずにはいられない。新着の茶杯の中では、これが一番好き。キリリとしたフォルムに、ちょっと間抜けな柄というコントラストがたまらない。これで、酒とか呑みたい。価格は3500円がセール価格3000円。お買い得。

Natsushin09
あと、番外と言うか、限定二個入荷の、銀製の茶匙。柄に「茶一勺」と書かれているから、本当に茶匙として作られたのだと思う。純銀らしい。何か、よく分からない迫力がある。で、とても海風號らしい品だと思う。価格は30000円。早い者勝ち。

というあたりが、今回、俺的に目に付いたもの。茶壺は、多分セールになると少し安くなるのかもしれない(これがセール価格かもしれない、そのへん、何せ今日届いた茶壺なので、まだ設楽さんも決めてないのかもしれない)。そこらは、お店に問い合わせるなり、電脳商城をチェックするなりしてね。と書いてる俺は、最近ますます減ってきた、何と言うこともないけど土のムードの良い80年代くらいの水平壺を一個入手。今回、その手の水平壺はその一個しか無かったみたい。設楽さんも、値上がりが激しいと言ってたし、このレベルの茶器を、このくらいの価格で買えるのは、もう最後になるのかもとか思うと、何かドキドキする。どうなんだろう、実際。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

Heineken Extra Coldを飲んだ

Heineken01
Heineken Extra Cold専用サーバーは、氷をまとっている

ハイネケンが世界中で展開している、新しいビールの飲み方。それが「Heineken Extra Cold」なのだそうだ。0℃以下に冷やしたビールを冷やしたグラスに注いで飲む。何と言うか、0℃以下の飲み物、というだけで、何だか嬉しくなってしまう。過冷却のペットボトル作りを趣味にする俺のためのサービスのような気さえする。

飲むと、炭酸がきつくないし、喉越しは気持ち良いし、ビールの苦味が抑えられて、フルーティーな感じが強く出る。本来、炭酸が苦手でビールが飲めない俺が、美味しくグラス1杯を簡単に飲み切ったのだから、冷たいというのは凄いことだ。

確かに香りはあまりないし、風味も多分薄まっている。でもビールの味はするし、何より冷たいのが気持ちいい。冷茶もそうだけど、冷たくすることで損なわれるものが多いのは重々分かっている。しかし冷たくしないと味わえない味と言うのもある。これ以上無いくらい冷やした麦茶が美味い季節になったし。ならばビールも同じだ。そういうのありだ。

ハイネケンでは、Heineken Extra Coldと通常の飲み方を併用して欲しいと言っている。そういうことだと思う。冷茶も美味いし、熱いお茶も美味い。場合によってはぬるいお茶だって美味い事がある。「こうせねばならない」というのが一番つまらないと、最近、とても強く思う。茶壺に氷と茶葉を突っ込んだって良いし、超高級緑茶を水出しにしたって良いと思う。海外では、瓶ビールでHeineken Extra Coldをサービスしているらしく、それもまた魅力的だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

スイカin蜜香烏龍

Suica01
江南飯店「スイカin蜜香烏龍」

久しぶりに江南飯店に行った。取材で行ったのだけど、久しぶりにAndyさんにも会えて嬉しかった。取材はスイーツだったので、マンゴープリン、杏仁豆腐、ココナツプリン蜜香烏龍茶ソース、そして写真のスイカin蜜香烏龍の四種類を頂いた。美味かった。

スイーツは蜜香烏龍茶を飲みながら食べた。このほろ苦さが、スイーツを美味しくたべるのに、とても重要なのだなあと、分かってたけど久しぶりだと、また、そういう当たり前のことを再確認したりする。同時に、蜜香烏龍茶をどのくらい甘くするかの、そのポイントの見定め方が凄いなあと思う。

スイカin蜜香烏龍は、茶壺で淹れた蜜香烏龍茶に氷砂糖を溶かして、冷やして、グラスに入れて、そこに丸く刳り貫いたスイカを入れた、それだけのスイーツ。早い話がスイカの冷茶漬けだ。で、スイカが嫌いな俺が、うめえうめえと食えてしまう。「単ソウだと、もっと美味しいかも」とAndyさん。そのくらい、お茶がメインのスイーツ。

シンプルだけど、中々思いつかない。よく思いついたなあと思う。もう、これは美味い飲み物だ。フルーツとお茶の相性の良さも証明してくれる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

冷茶の味

設楽さんが、この夏自分用に作っているという、冷茶をいただいた。茶葉は、 今年の文山包種なのだけど普段作っている冷茶とは淹れ方を変えたものだという。これが飲むと、とても滑らかで美味い。 しっかり出た文山なのだけど、飲んだ後にいやなモノが全く残らない。

海風號の冷茶は、元々、それなりに手間がかかっていて、コップも冷やしてあったりと、設楽さんの「おもてなし」 の気持ちがこもったものなのだけど、飲み比べてみると、特別に淹れたものとは色から違うから面白い(写真、奥が通常版、手前がスペシャル版) 。味も、同じ茶葉なので基本は同じなのだけど、香りも味も、上品になっている。

淹れ方は、スペシャル版はフランス製のミルクパンに茶漉しと茶葉を淹れて、熱湯でドリップしたものを冷やす方法。 早い話が茶壺で淹れるようなもの。通常版は、スペシャル版で使った茶葉を、いつもの海風號スタイル (少量の熱湯で出したものに水を加えて冷やす)。設楽さん曰く、「一番出汁と二番出汁のようなものですね」

これだけの差が、かなり味に出るというのが面白い。元々、冷茶というのは、当たり前だけど手間がかかる(冷やさないといけないから)。 だから、つい淹れる部分で楽しようとしてしまうんだけど、このスペシャル版は手間はかかるけど、淹れる際の濃さも自由に調整できるし、 香りはきちんと出るし、まあ美味しくなって当たり前のような淹れ方。後味がとてもスッキリするのが、何より嬉しい。

それにしても俺、熱い文山はあんまり好きじゃないけど、冷やすと好きなのは相変わらず。なぜだろうなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

久しぶりの海風號

R0011539

それにしても、本当に久しぶりに海風號に顔を出せた。ほぼ50日ぶりくらい。海風號に初めて顔を出してから、こんだけ間が開いたのは初めてだと思う。冷たい海風番茶を出してもらって、久しぶりに設楽さんとだらりと喋る。

のーとみさんが更新しないから、ウチの売り上げが下がってますよと設楽さんは笑う。俺にそんな影響力はないし、自分が好きなものしか取り上げないから、まあお世辞のようなものだと分かっているけど、そう言ってもらえると、ちょっと嬉しい。海風番茶の冷茶はとても美味いし。

この春の海風號の新茶では、武夷正岩茶が好きだったけど、そのことをちゃんと書く時間もなかった。緑茶は俺が買う前に売り切れちゃった(少しだけ飲む機会には恵まれたけど、買えなかったのはとても悲しい)。岩茶については、もう少し沢山飲んでから、何らかの形で記事にしたいとは思うのだけど、最近は、お茶そのものより、誰と飲むかとか、どういうシチュエーションで飲んだかの方に興味が行っているので、お茶レビューはあんまり書く気がしないのだった。

海風號でぼんやりと、設楽さんと海外のホテルの話とかしながら、海風番茶の冷茶を飲んでいるのは、とても幸せで、それ以上、何を求めるかという感じでもあるのは、まあ、ようやく忙しさがひと段落して、今はあんまりモノを考えたくないというだけかもしれない。そのうち、お茶で何か書きたくなったら、またグダグダと書くのだろうと思う。

まあ、手軽なモバイル環境も出来た事だし(この記事もEeePCで書いてる)、更新頻度はそれなりに上がるとは思うのだけど、何だか書くのがイヤになるような話も聞いたりして、しばらくはお茶とは全然関係ないこと書こうかとか、そんなことを考えながら、それでもまだ海風號の滞在時間は30分程度で、ああ、のんびり茶が飲みたいと思うのだった。来週は多少ヒマなんで、誰かお茶しませんか?酒でもいいけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

山形カレー紀行の中のお茶

某雑誌の企画で米沢~山形のカレーを食べ歩く旅に出た。今は、その帰りの新幹線の車中なのだが、ちょうどこの取材のために(というわけでもないが、壊れたノートパソコンの代わりが必要になったため)購入した超低価格PC、EeePCのテストを兼ねて、山形で飲んだお茶とかをまとめてみる。

ここんとこ、drinkin'chaを更新できてなかったのは、偏に時間がなかったからだけど(海風號にさえ、一ヶ月顔を出していない。寂しい)、更新する気は満々で、写真は溜まる一方なので、このテストが上手く行ったら、時系列は出鱈目になるかもしれないが、ぼちぼちと更新したい。基本、自分のためのメモなので、更新しないと俺が困るのだった。

R0011304
ということで山形編。最初は、米沢のらぁじゃさんでいただいた、水出しのプーアル茶。ここは実はお茶メニューが充実していて、日替わりの中国茶の冷茶を出している。他にもカチャマイ茶という珍しいハーブティーなどもあった。中国緑茶の冷茶は難しいという話とかする。なかなか美味しく淹れられないから水出しなんです、というご主人の潔さが好きだ。

R0011323
さくらんぼカレーで大ヒットを飛ばした後藤屋さんの社長に連れて行っていただいたさくらんぼ果樹園では、山形で五本の指に入る(五本の指が入るのではないので間違えないように)という美味しい佐藤錦を作られているというところで、その場でもいで渡された佐藤錦は、これ東京で買ったら一粒いくらになるんだ、というくらい甘くて美味かった。何かもう信じられないくらいツヤツヤしていて、ルビーに例えられるのは大袈裟ではないことが納得できた。

R0011333
その果樹園の直売所で出してもらったのは、ハブ茶。一緒に出していただいた、蕗を煮て砂糖漬けにしたものがまた美味い。早生のさくらんぼも十分甘酸っぱくて、ハブ茶によく合う。近所に亀梨君が来たとか、黄門様が夫婦連れで来たとか教えてもらいながら、お茶を飲むのは、なんだかとても楽しい。

R0011347
続いて、赤湯の萬菊屋本店レストランルガルでいただいた日本茶。ここでは、取材中にコーヒーも出していただいて、カレーも食べさせてもらって、その後に、お菓子と一緒に日本茶を頂いたのだった。ここは元々お菓子屋さんで、古くからの定番「ごま最中」と、五年ほど前に作ったという和洋折衷のお菓子「なんじょだべ」という、ここの二大ヒット商品が、もうやたら美味い。特に、「なんじょだべ」は、最中の皮にアーモンドを練り込んだクッキー生地を詰めて一枚一枚手焼きしたもので、食感も面白いけど、最中の皮とバター風味のクッキーの相性が最高。今なら、横浜高島屋の山形県物産展で買えるらしい。

R0011392
次の日は、ばんこう花という、カレーと日本酒の店で、色々話していたら、車じゃないなら飲んでいきます?と、天狗舞の首吊り酒を出していただく。これは美味かった。もう、最初こそじっくり味わっていたけど、すぐゴクゴク飲んでしまった。喉越しの気持ちよさが最高だった。スルスル過ぎないのがまた美味いんだ。氷水と日本茶と大吟醸で、何だか嬉しいほど盛り上がった。ああ、プライベートで飲みに行きたい。

R0011405
そのばんこう花のご主人に送っていただいて、次の取材先、蕎麦処あらくささんへ。そこで出していただいた、氷たっぷりのアイスコーヒーが、ちゃんとブラックで、日本酒で気持ちよくなった口の中を引き締めてくれて、これがまた嬉しい。取材後に、また持ってきていただいて、美味いアイスコーヒーで取材を締められたことが、また嬉しかった。

ちゃんとした紀行文は雑誌に書くので、もしよかったら、そっちも読んでください。ということで、とりあえず、山形でご馳走になった飲み物特集でした。あ、地元の蕎麦屋山長のご主人に連れて行っていただいた店で飲んだ赤ワインも美味かったなあ。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

«BRICK中野店で飲んだ